南浦中でＪＦＡ「夢の教室」
本紙掲載日：2020-12-16
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元Ｊリーガー大久保哲哉さんが授業
さまざまな競技の現役、ＯＢ、ＯＧのスポーツ選手を「夢先生」として学校に派遣するＪＦＡ（日本サッカー協会）の「こころのプロジェクト『夢の教室』」が９日、延岡市熊野江町の南浦中学校（柳田英人校長、１１人）であった。１〜３年生１０人が参加し、サッカー神奈川県社会人１部リーグの「ＦＩＦＴＹＣＬＵＢ」で活躍する大久保哲哉さん（４０）のオンライン講話を通して、夢を持つことの素晴らしさなどを学んだ。同市の「延岡こども未来創造機構（仮称）」スタートアップ事業の一環。
大久保さんは２００３年、Ｊリーグの横浜ＦＣ（当時Ｊ２）とプロ契約を結び、これまでに柏レイソルやアビスパ福岡、モンテディオ山形などでプレーし、昨年、現在のチームに加入した。Ｊリーグでは通算９９得点を記録しており、１５年には当時、Ｊ２での最年長ハットトリック（３５歳３カ月）も達成している。
幼少期に人気漫画「キャプテン翼」の影響でサッカーを始めたという大久保さん。中学２年生の時にＪリーグが開幕し、「年間ＭＶＰに選ばれた三浦知良選手が表彰される姿がかっこよくて、モテるならこれかなと思った」と自身の夢が定まった瞬間を振り返った。
続けて、全国高校サッカー選手権への出場がかなわなかったこと、進学した駒澤大学で当初は試合に出られない日が続いたことなどを交えながら、大学卒業後に横浜ＦＣの練習生となって翌年プロ契約を勝ち取った経緯を紹介。「辞めてしまったら（夢を実現する）可能性は０％」と継続の意義を強調した。
４０歳となった今でも所属チームのＪＦＬ（日本フットボールリーグ）昇格に向けて努力を続けている夢先生の姿に、甲斐陽咲さん（３年）は「とても参考になったし、刺激を受けた。早く自分の夢を見つけて、その実現に向かっていきたい」と話した。
「夢の教室」は今回、延岡市内４校で開催。この日は同校のほか、南方中学校で大久保さん、前日の８日には北川中学校と島野浦中学校でバスケットボール元日本女子代表の中川聴乃さんがそれぞれ夢先生を務めた。