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春季例祭にぎわう−高千穂神社

本紙掲載日:2024-04-17
8面

伝統のみそぎ神事−御神幸も

 高千穂神社(後藤俊彦宮司)の春季例祭が16日、高千穂町三田井の同神社周辺であった。平日にもかかわらず、伝統のみそぎ神事や御神幸を一目見ようと、観光客や地元の人たちなど大勢の見物客でにぎわった。

 神社での式典後、高千穂警察署の井上司署長がまたがる御神馬の先導で御神幸が出発し、神輿(みこし)や地元の神楽保存会による神面隊、戸田流と神影流の棒術・白刃術隊が高千穂峡へ浜下り。峡内では、男衆の担ぐ神輿が「おのころ池」に浮かぶ「おのころ島」を時計回りに3周し、三田井神楽保存会による「神降ろし」に合わせ、玉垂の滝で神具を清めた。

 神社に戻ると、舞踊隊や高千穂地区防犯協会員らによるパレード隊と合流し、三田井中心部を巡幸。太鼓や鉦(かね)を鳴らし、演舞を交えながら天真名井付近まで往復約2キロを練り歩いた。神社の駐車場にはいか焼き、りんごあめ、射的など祭り定番の出店が並び、楽しんでいた。

 福岡県から観光に来ていた疋田治男さん(61)は「厳粛でありながらお祭りのようにくだけた雰囲気もあり、不思議な魅力を感じた。神話の里にぴったりの催しですね」とほほ笑んでいた。

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