「ひなたＷＯＭＡＮ」（９４）
本紙掲載日：2022-08-02
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日之影町地域おこし協力隊・長澤美元さん
◆住民にワクワク感を
昨年４月、全日本空輸（ＡＮＡ）の客室乗務員から出向。地域振興課で主にふるさと納税業務に携わり、サイト上の返礼品の写真や紹介文の改善に努める。新しい返礼品開発にも取り組む。
「紹介文で心掛けているのは県外出身者ならではの視点です。特産の釜いり茶ですと、希少さをもっとＰＲした方がいいし、食品なら『こんな料理に使える』など、できるだけ具体的な情報を分かりやすく伝えるようにしています」
毎週月曜日の朝礼講師も務める。自身の接客経験が少しでも住民サービスの向上に役立てばとの思いで、全職員を前に週間目標などを呼び掛ける。
「最近では電話応対です。マスクで声がこもりがちな中、『ゆっくり、はっきり、語尾までしっかりお伝えしましょう』という話をさせていただきました」
愛知県豊橋市生まれ。地元の高校を卒業後、石川県の航空関係の専門学校へ。２０歳でＡＮＡに入社し、ジャカルタやシドニーなどの国際線にも乗務した。
だが、コロナ禍でフライトの機会が大幅減。そんな折、社内で地域おこし協力隊の公募を目にした。高千穂神話に興味があり、手を挙げた。
「日之影に決めて正解でした。何よりも皆さんが温かくて親切。お米や野菜などたくさん頂き、毎日楽しく過ごしています」
高校時代は野球部のマネジャー。３歳で始めた剣詩舞（詩吟に合わせて舞う伝統芸能）は全国大会で３度優勝するほどの腕前。
「女性学級に招かれ、おしゃれなスカーフの結び方を紹介したことがあるのですが、とても喜んでいただきました。来年３月の任期まで、一人でも多くの方にワクワク感を与えるような活動ができたらと思います」