高齢者の交通安全で協定−県警本部
本紙掲載日：2021-06-08
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県民生委員児童委員協議会−ネットワーク活用
県警本部は４日、県民生委員児童委員協議会（長田一郎会長）と高齢者の交通安全に関する連携協定を結んだ。県内約２６００人の民生委員、児童委員のネットワークを活用し、高齢者に交通安全を呼び掛けてもらう。
県警本部交通部によると、昨年県内の交通事故死者は３６人でうち３０人が高齢者で、割合８３・３％は全国ワースト２位。高齢運転者や高齢歩行者の交通事故を防止し、安全対策を推進するため、県内各地で高齢者らを見守る同協議会と連携を進める。
コロナ禍で、県警が行う高齢者の交通安全教室などの開催も難しく、その補完も期待。交通安全に関して同協議会と協定を結ぶのは全国的にも珍しいという。
締結式で河野俊一県警本部交通部長は「高齢者の交通情勢は大変厳しい状況。地域の福祉を担う皆さんの日常の活動で、交通安全に協力いただけると心強い。実効性があるものにするため、連携を密に取り組む」。
長田会長（７４）＝宮崎市＝は「県内には１１２の地区民児協があり、高齢者のふれあいサロンなどそれぞれ活動している。情報を提供してもらい、交通安全の講話などで、少しでも事故の減少につながれば」と語った。