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佐藤寿美館長に聞く

本紙掲載日:2020-10-22
7面

みんなが目を潤ませた…・シリーズ最高評価の作品を延岡で

◆31日、11月1日、「神舞の庭」

 宮崎の山間部のある集落で暮らす家族を描いた舞台「神舞の庭」が、31日と11月1日に延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター小ホールで上演される。2018年に初演した際には「今までこんげな話を宮崎弁で見たことなかったわね」と感想が寄せられるほど反響があった作品。宮崎で暮らす人たちをテーマに描くシリーズ「新かぼちゃといもがら物語」の中で「一番評判が良かった」と話す県立芸術劇場の佐藤寿美館長(延岡市生まれ)に魅力を聞いた。

−今回の「神舞の庭」は県北山間部の暮らしからイメージされているようですね。

神舞の庭は4年前にスタートした「新かぼちゃといもがら物語」というシリーズの2作目でした。このシリーズは、宮崎に生まれ育ち、暮らし、生きている人たちを主人公に、宮崎を舞台に、宮崎の言葉、宮崎弁で、今宮崎で起きている日本の地方が抱えるいろんな悩みや苦しみをテーマに仕立てています。
脚本家の長田育恵さんが、実際に県北の延岡から高千穂、五ケ瀬、諸塚を訪ねていろいろな方のお話を聞き、着想を得て書いてくださいました。長田さんにとっては初めての宮崎だったようです。
物語の舞台は、私のイメージでいうと諸塚ですね。ある集落で、代々その地区の神楽を受け継いできた中崎家に年老いたお母さんと次男夫婦が暮らしています。そこに東京で働いていたはずの長男夫婦が戻ってくるというところから物語が始まります。
その土地で家を守り続け、集落を支え続ける次男と長男の間でいろんな激論が交わされる。その土地で生きることを守り続ける男と、そこから1回飛び出したけれども戻ってきた男との間で、地方と東京の対立のような、葛藤みたいなことを、土地の風習の中で見せてくれます。
その中で一番重要なのが、対立する兄弟の中に入ってくる長老です。「何をいつまでもぐだぐだやっとるんだ。もうすぐ祭りだ」と、その土地に伝わる神楽を東京から帰ってきた長男も入れて舞い始めるんです。その中で長男はその土地のことを、次男は兄貴の気持ちをほぐすようにして分かり合っていく。
私は最初に見た時に、いいお芝居だなと思ってね。この土地で生まれた人、ここで育ってきた人、暮らしている人というのは、こういうふうに神楽を舞う、あるいは神様と向かい合っているんだなと感じさせてくれるような場面になっていました。

−再演となる今回の「神舞の庭」では、演出も出演者も新たな顔ぶれです。

新かぼちゃといもがら物語シリーズでは、これまでに4作上演しました。一番最初が「板子乗降臨」、それから今回の「神舞の庭」、3作目の「たのかんさあレンジャー」はコメディータッチのものでした。今年2月に上演したのが4作目の「幻視〜神の住む町〜」です。
この四つの中で神舞の庭は、上演後に会場から出てきたお客さまがみんなハンカチで目頭を押さえているわけですよ。「館長さん良かったよ。今までこんげな話を宮崎弁で見たことなかったわね」って言いながら、目頭を潤ませたり、ハンカチで涙を拭きながらっていう方がとても多くて。それだけしみじみと自分たちの生きている土地であり、自分たちが生きてきた人生を重ね合わせてご覧になった方が多いんだろうなって思いますね。
神舞の庭の初演の演出は当時の演劇ディレクターだった永山智行さんでした。今回は後任を引き受けていただいている立山ひろみさんという佐土原出身の演出家です。
立山さんの演出でということもあって、同じ脚本でもどう変わってくるか。男性の永山さんから見た神舞の庭と、女性の立山さんの目で捉え直した神舞の庭と、どういうふうに違って見えてくるかなというのが、今回の楽しみです。
前回とは違う新しい役者さんにも入っていただいています。主役の長男役は大沢健さん。「僕らの七日間戦争」という映画で脚光を浴びた方で、演出家の蜷川幸雄さんや野田秀樹さんと親しく、舞台をメインに、さまざまなお芝居をやってこられた方です。
弟役は宮崎出身の日盞鴫陲気鵝主に舞台を中心に東京で活躍していて、宮崎にも1〜2年に1回帰郷されて、東京で自分がやっている公演を宮崎の県立芸術劇場(メディキット県民文化センター)でもやっていただいたりしています。とても気さくな方で、この人もね、この間顔合わせの時にお会いして話をしていたら、「僕ね、諸塚で育ったんですよ」と言うんです。小さい頃、諸塚村の七ツ山で育ったそうで、今回の弟役というのははまるんじゃないかと思っていますね。
長男の妻役の東風万智子さんは、4作目の「幻視」で主役をやっていただいた方です。この幻視という作品は、宮崎でいえば代表的な神話の海幸山幸につながるような話を、若干コミカルにしながら、子どもを失った母親の悲しみを描く物語。東風さんは「幻視の時は宮崎弁のイントネーションを出すのにすごく苦労しましたけど、今度の神舞の庭ではバリバリの都会のキャリアウーマンだから、宮崎弁でしゃべる必要がなく、すごく気が楽です」と言っておられました。

−読者の皆さんへメッセージをお願いします。

神舞の庭は今年予定されていた国民文化祭に合わせて再演しようということになっていました。せっかくやるんだったら、県北を舞台にした作品ということもあって、延岡総合文化センターで皆さんに見ていただこうかということになったわけです。
とても県北にゆかりのあるお話ですし、舞台もそういう設定になっているので、ぜひ延岡でっていうことになったわけですけれども、10月末に延岡公演の後、12月の初めに東京に持っていって、池袋の芸術劇場で上演する予定にしております。東京での公演を家族や親戚、東京にゆかりのある方に宣伝していただいて、見に来ていただけるようになればうれしいです。


【さとう・としみ】延岡市出北生まれで、東小、延岡中から鹿児島ラ・サール高校、東京外語大学に進学。1971年、NHKに入局し、報道局でニュース番組、NHK特集など数多くのドキュメンタリー番組を制作した。NHK宮崎放送局長、NHKソフトウェア取締役、NHKエンタープライズ社長などを経て、2014年から現職。宮崎国際音楽祭総監督も務めている。

◆延岡公演チケット販売中、宮崎公演は完売

 開演時間は両日とも午後2時から。チケットは一般3500円、25歳以下1500円、ペア割6000円。延岡総合文化センター(電話延岡22・1855)、チケットぴあ(Pコード502−603)で扱っている。問い合わせ先は県立芸術劇場(電話0985・28・3208)。

 延岡公演に先立って23〜25日にメディキット県民文化センターで行われる宮崎公演のチケットは既に完売した。

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