頑張れ受験生−試験前に競り勝つ丼

五ケ瀬中等６年生

◆ブランド米「負け知らず」とセリ使い

　大学入試センター試験を受ける五ケ瀬町・五ケ瀬中等教育学校（川越浩校長）の６年生（高校３年生）３７人は、試験前日の１７日、同町のブランド米と県産のセリを用いた丼「競り勝つ（セリカツ）ドン」を食べ、在校生や教職員の激励を受けた。

　同校の受験生は毎年、試験初日の前日に試験会場がある延岡市に宿泊。その出発前に在校生や教職員らによる激励集会が開かれ、受験生らがカツ（勝つ）丼を食べているという。

　今回は初めて同町鞍岡のブランド米「負け知らず」とセリを加えて名前を、受験に「競り勝つドン」と付けた。ブランド米の名前は、生涯無敗と言われた同地区の武将、甲斐宗運にちなんで付けられた。

　この日、激励集会後、昼食に食堂へ集まった６年生は、学校の調理員が作った「競り勝つドン」を食べながら友人らと談笑。大一番を前に、リラックスした表情を見せていた。

　同校調理員の飯干佳弓さん（５９）によると、セリを調理の最後に加えるなど風味をなくさないように工夫したという。開学以来、調理員をしており「６年生は真面目な子たち。インフルエンザの人がいなくて良かった。一人でも多く第１志望の学校に行けるように願っています」とエール。

　６年の菊池快斗さん（１８）は「めっちゃおいしかったです。試験では最大限のパフォーマンスを発揮したい」と笑顔で話した。

　６年生はこの日にバスで延岡市内のホテルへと移動して宿泊。２日間行われるセンター試験を受けている。