３連休初日、ボランティア集結

受付に長い列−延岡市社会福祉協議会

　３連休初日の２３日、延岡市社会福祉協議会の本所と北方支所に設置した「延岡市災害ボランティアセンター」には、学生を含む多くのボランティアが訪れ、市内各地の被災地に向かった。センターは「できる限り多くのボランティアに手伝っていただきたい」と協力を呼び掛けている。

　センターは２０日に設置。しかし平日だったこと、被害が広範囲にわたり支援を必要としている世帯が多いことから、ボランティア不足が深刻だった。そのため２２日、高校や大学にボランティア要請をするなど、募集を強化していた。

　同市三ツ瀬町の本所では２３日、午前９時前には受け付けを待つ長い列ができた。要請を受けボランティアに参加した学生もおり、市内の高校生らでつくる「延岡盛り上げ隊」や九州保健福祉大学の学生らも駆け付けた。

　同隊の笠太玖真さん（日向学院高３年）＝同市平原町＝は「困っている人の助けになればと参加した。自分にとっては家が一番落ち着ける場所なので、元通りになるよう少しでも手助けしたい」と話した。

　受け付け後、要請のあった世帯とマッチング調整を行い、被災地へ派遣する。活動時間は午後３時３０分ごろまで。特に被害を受けた世帯が多い旧北方町内でのボランティア希望の場合は、直接北方支所で受け付けを行う。

　溝田輝男事務局長は「一日でも早く日常生活を取り戻せるよう、ぜひボランティアとしてご協力いただきたい。連休中に何とかめどが付けられれば」と期待した。

　受け付けは午前９時〜午後５時。活動時は動きやすい服装で、手袋、長靴、マスク、タオル、水筒持参。同センター本所（電話延岡３２・６５５５）、同北方支所（電話延岡４７・３２９４）。