フードドライブ拡大−イオン九州

九州７県９２店から約２倍の１８２店に拡大

◆イオン宮崎店、キックオフセレモニー

　イオン九州は１２日、食品の寄付を募る「フードドライブ」に取り組む九州７県の店舗を９２店舗から１８２店舗に拡大した。これに伴い宮崎市のイオン宮崎店（杉野康盛店長）で１３日、キックオフセレモニーが行われ、同店がフードバンク団体に集めた食品を託した。

　フードドライブは、余っている食べ物などを家庭から集める活動。寄付された品物はフードバンク団体に寄付し、同団体を通して福祉施設や子ども食堂、生活困窮世帯などに無料で配布される。

　同社は２０１９年にフードドライブを北九州市の店舗で開始。本県では２１年からイオン宮崎、日向店が取り組んでいる。今年はイオン九州設立５０周年の節目かつ、フードドライブ実施店舗の拡大を求める声を受けたことから、１８２店舗に広げた。

　セレモニーには、フードバンク日向の長友慎治理事長、フードバンクみやざきの長友宮子代表らが出席。イオン宮崎店は、従業員と利用客から集めた調味料やインスタントラーメンなどの食品を、２団体に贈呈した。

　イオン九州宮崎事業部の吉田稔事業部長は「食品ロス削減と共に地域の社会貢献につながるよう、取り組んでいきたい」とあいさつ。長友理事長は「これからも連携し、一つでも社会の課題を解決できれば」と話した。

　募るのは米や缶詰、レトルト食品、調味料、飲料など。条件は、賞味期限が１カ月以上、未開封で破損無し、常温保存が可能、成分やアレルギー、製造者、販売者の表示があること―となっている。

　本県はイオン、マックスバリュなど全２２店舗が対象。回収コーナーは毎月第２週の月−日曜日、食品売り場に設置される。時間はイオン、イオンスタイルが開店から午後９時まで、マックスバリュが午前９時〜午後９時。

　今月は１８日まで。県北では日向市のイオン日向店、延岡市のイオン多々良店、延岡店、マックスバリュ南延岡店、岡富店で寄付を募っている。