「ひなたＷＯＭＡＮ」（９６）

道の駅北川はゆま（延岡市）内越枝美さん

◆豊富な品ぞろえ自慢

　１９９６年４月開駅の副駅長。物産館・お土産館の売り場に立ち、従業員のシフトの調整や店頭に置く商品の調達、一日の締めなどにも携わる。

　「他には負けない豊富な品ぞろえがうちの自慢。特に地元特産のシキミ（ハナシバ）は品質が良く、遠くは宮崎市や大分からも買いに来てくださいます」

　東九州自動車道のＩＣ近くにあり、県外客が多い同駅。コロナ禍で最も影響を受けたのがお土産品だった。ここ数年は頭を切り替え、どうすれば地元の方に多く来てもらえるかに気をもんできた。

　「誰々用というより、自分へのご褒美にちょっといい物を買うのが最近の傾向。そうした品を探すことに力を入れてきた結果、先のお盆の売り上げはピーク時の９割方戻りました」

　数年前からは緑ケ丘小学校の給食用に新鮮野菜などを納入し、子どもたちの健康増進にも寄与する。

　鏡山の麓生まれ。オープンして間もなくの２１歳時に、調理場担当のアルバイトとして入った。長男の出産に合わせ、２６歳で売り場担当に移り、４年ほど前からは駅長を補佐する。

　「３０歳代前半は子ども３人を近くの保育所に預けての勤務でした。閉園時間に間に合わず、迎えを実家の母に頼み、しばらくここで遊ばせてもらって櫛津の自宅まで連れて帰る毎日。夫や義母のサポートにも感謝です」

　休みは掃除や食料品の買い出しなどに追われる。時間があれば、近くに住む延岡商高時代からの親友とおしゃべりして息抜きする。

　「何事もプラス思考というのが私の生き方。お客さまには主婦目線を第一に『来て良かった。また行ってみたい』、従業員には『ここで働いて良かった』と思ってもらえるような施設づくりに励みたいと思います」