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戦前の延岡で生活−「オモニとクナ−母と長女−」

本紙掲載日:2022-09-12
3面
メイ・鄭さん
「オモニとクナ−母と長女−」

93歳のメイ・鄭さんが出版

 長崎県対馬市生まれで、少女時代に延岡市に住んでいた在日韓国人2世、メイ・鄭(チョン)さん(93)=熊本市在住=の著書「オモニとクナ−母と長女−」が、文芸社(東京都新宿区)から出版された。母、呉真賛(オ・ヂンチャン)さんとメイさん自身の人生を通じて、韓国が日本の統治下にあった時代から戦後までの在日韓国・朝鮮人家族の生活、思いを伝えている。

 母の真賛さんは、対馬市で炭焼きの仕事をしていた昌鉉(チャンヒョン)さんと結婚するために16歳で日本に渡り、そこで生まれたのが長女のメイ(本名孟順=メイスン)さん。オモニは韓国語で「母」、クナは「長女」の意味。

 一家は、おおむね昭和11(1936)年から同20年の終戦の直前まで延岡市に住んだ。メイさんは「上田花子」の日本名で、恒富尋常小学校を経て安賀多国民学校高等科(現在の延岡中学校)を卒業。同14年に同市を襲った台風や20年6月29日の大空襲を経験した。群馬県の伯父の元に疎開するため延岡を離れた後に終戦となった。

 「人一倍同情心が強く、潔癖で、そして涙もろかった」(本文より)と尊敬する母、真賛さんは肺結核のため47歳で亡くなった。メイさんは「在日韓国人1世として誠実に生きた母の生涯を記そう」と、70歳から72歳にかけてこの本のベースになる作品を執筆。当時は米国ニューヨーク市に住み、同時多発テロで崩壊したビルの黒煙を目撃したという。

 本は、20年前の作品を校正して完成させた。本紙の電話取材に対し「世の中に出せる本ができてうれしい」と喜ぶ。延岡時代については「父は飲んだくれて町中でけんかしたりしていたけど、私はいい思い出ばかり。春日神社でよく遊んでいました」と振り返った。

 この本は「高校生など若い人に読んでほしい」と願う。「知人の高校生に読んでもらったところ、心に届いたようでうれしかった。私は小学2年生になった途端に戦争になり、勉強ができなかった。こういう時代があったことを若い人に伝えたい」と話した。

 新書判ソフトカバー、360ページ、1100円。各書店やブックサービス(電話0120・29・9625)、インターネットで注文できる。問い合わせ先は文芸社(電話03・5369・3060)。

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