秋限定の２銘柄を発売−千徳酒造

零度のめざめ、ひやおろし

◆これから季節にぴったり

　延岡市大瀬町の千徳酒造（門田賢士社長）は９日、秋限定商品として生原酒「零度のめざめ」と純米酒「ひやおろし」の２銘柄を発売した。いずれもこの季節に人気の商品で、各千本限定での販売。

　零度のめざめは、県産の酒米「はなかぐら」を７割に磨いて仕込んだ。４段仕込みの生原酒を０度の低温で熟成、搾ったもので、火入れ（殺菌）をせず瓶詰めした。

　酵母が生きているため、芳醇（ほうじゅん）な香りと、時間とともに変化する味わいが特徴。アルコール分は１９度と高く、香り豊かな仕上がりで、口に含んだ時にどっしりとした味わいが楽しめる。常温や冷や、ハイボールにしてもおいしい。７２０ミリリットル入り１６００円、１８００ミリリットル入り３１００円（いずれも税込み）。要冷蔵。

　また、ひやおろしは県産の「山田錦」と「はなかぐら」を６割に磨いて仕込んだ。３段仕込みの原酒を春先から夏の間、涼しい蔵で寝かせ、瓶詰めする際に火入れをして酵母の働きを止めてある。

　辛口のすっきりとした味わいで、冷やでもいけるが、常温かぬるかんがお勧めという。アルコール分は１５度。７２０ミリリットル入り１４００円、１８００ミリリットル入り２８００円（同）。

　門田社長は「これから日本酒の季節です。秋の味覚や鍋料理にも合うと思います。どちらも最初の一杯はまず、常温でじっくりと味わっていただければ」と話している。

　問い合わせは同社（電話延岡３２・２１６９）。