美しい宮崎づくり大賞受賞

コノハナロード延岡市民応援隊

◆今後も憩いの場づくりを

　延岡市野地町のコノハナロード（五ケ瀬川右岸堤防）で整備、管理を続けているＮＰＯ法人コノハナロード延岡市民応援隊（松田庄司理事長）が、今年度の「美しい宮崎づくり大賞」に選ばれた。松田理事長（７９）は「評価していただいて励みになる。五ケ瀬川の河川空間を最大に生かし、今後もイベントや市民の憩いの場づくりに取り組みたい」と話している。

　同賞は、自然景観や農山漁村景観、歴史的景観等の保全、創出など、美しい宮崎づくりに貢献している個人や団体を県が表彰するもの。

　同隊は河津桜の植樹のほか、菜の花、ヒマワリ、彼岸花など四季折々の花を植栽し、日々、市民や観光客の憩いの空間を造っており、毎年春に開催される「延岡花物語」では、メイン会場として、県内外から多くの人が訪れている。

　今回、国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所が、「景観づくりに尽力くださっていることを県民に知っていただきたい」と推薦していた。

　松田理事長は推薦に感謝し、「みんなでコツコツやってきたことが評価されたのがうれしい。会員もますますやる気満々になっている」と笑顔。一方、「大変な中でも楽しみや生きがいを見つけて活動している。会員たちは高齢で、何とか人材を発掘し、後につないでいきたい」と望んでいる。

　現在、同所では花の数が多く、長い期間楽しむことができるヒマワリ「大雪山」約２５００本や、アサガオ「ヘブリーブルー」などが見頃。中学生らが植えたコットンも花を咲かせ、コットンボールを付けている。

　このほか県北からは、「水と緑の景観賞」に中川登集落協定（高千穂町）、「まちなみ景観賞」に高千穂高校、「未来につなぐ景観賞」に金ケ浜壮年会・平岩まちづくり協議会が選ばれた。

　表彰式は、１０月２４日に宮崎市で開かれる「第６回『美しい宮崎づくり』のつどい」の中で、事例発表と共に行われる予定。