甲斐さん（延岡市北川町出身）のアクリル、鉛筆画
本紙掲載日：2022-08-25
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９月２日まで−虎彦サロン
◆「細密なイラストずらり
延岡市北川町出身のイラストレーター甲斐猛義さん（７３）＝宮崎市在住＝の作品展「慈愛」が、９月２日まで延岡市幸町の虎彦サロンで開かれている。無料。
甲斐さんは延岡商業高校から九州産業大学に進学。同大で絵を学んだ後、百貨店を振り出しに新聞社などの広告制作に携わり、絵筆を振るってきた。定年後も絵を描き続け、昨年は日向市東郷町の若山牧水記念文学館で個展を開催。虎彦サロンでは初の作品展となる。
一昨年、県内の畜産業に大きな打撃を与えた口蹄（こうてい）疫から１０年の節目を迎えた時に描いた、子牛と安らかに眠る孫娘の姿を描いたアクリル絵の具の作品「慈愛」をメインテーマに、「牧水と時間（とき）を紡いだ百人」と題し、紙巻鉛筆で描いた著名人の似顔絵など作品の数々を展示。訪れる人たちを楽しませている。
また、アクリル絵の具を使った縦１１６センチ×横９１センチの大作には、牧水を描いたものや、海洋プラスチックごみで被害を受けているウミガメを主役に据え環境問題を訴えるものもある。
「８月２４日は若山牧水の誕生日なので、その期間中に開催できることは光栄。また、文学に詳しい方には、牧水と交流のあった人物たちの相関図を考えながら見ていただくと楽しみが増すと思います」と甲斐さん。
開場時間は午前９時〜午後７時。最終日は同５時まで。