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鬼八伝説に由来−猪々掛祭

本紙掲載日:2019-12-30
3面
イノシシなどを供えた神前で笹振り神楽を奉納した猪々掛祭

笹振り神楽を奉納−高千穂神社

 鬼八伝説に由来し、霜よけの神事である「猪々掛(ししかけ)祭」が28日、高千穂町の高千穂神社(後藤俊彦宮司)であった。氏子ら約50人が参列する中、高千穂神楽の原形とされる「笹(ささ)振り神楽」が奉納され、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 神事では、前日に西臼杵郡内で仕留められた56キロのイノシシ1頭と、大小二つの木鉢に盛られた新穀を供えた神前で、後藤宮司らが笹振り神楽を奉納。三田井地区神楽保存会による太鼓と笛の音に合わせ、「しのべやたんぐあぁんさありやさそふまあどかやささふりたちばな」と唱える「鬼八眠らせ歌」を口ずさみ、両手に持ったササをゆったりと左右に振った。

 猪々掛祭は、高千穂地方で悪行をしていた荒神「鬼八」を、神武天皇の兄で同神社の祭神三毛入野命が退治した伝説に由来する古神事。

 退治された鬼八の悪霊が早霜を降らせるなど災いをもたらしたため、その霊を三つに切り離して埋めたという。里人は鬼八の霊魂を慰めるため、霜が降る頃に人身御供として乙女をささげていたが、天正年間、日之影の中崎城主甲斐宗摂が乙女の身代わりにしし肉を供えるようにしたとされている。

 祭りは毎年、旧暦12月3日に行われている。

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