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巨典の−故郷は遠きにありて思うもの(32)

本紙掲載日:2023-12-22
8面

ふるさと離れ、4年半−薄まることのないご縁−この夏、みやざき大使に

◆来年も福岡の地からふるさとにエール

 今年も、「巨典の―故郷は遠きにありて思うもの」をご覧いただき、ありがとうございました。

 ふるさとを離れて4年半になりますが、「ふるさととのご縁は決して薄まることはない!」と感じた1年でした。

 8月2日、「みやざき大使」を拝命しました。福岡市の西鉄グランドホテルで、河野知事から委嘱状を頂く栄誉に預かりました。

 委嘱理由は「福岡県を拠点にテレビ番組のメインMCなどを務め、マンゴーや宮崎牛などの県産品のPRを積極的に行っている」とのことでした。宮崎出身者として、ふるさとを自慢したいと思う気持ちは誰もが同じとは思いますが、評価していただいたことは身に余る光栄で、来年も大いに宮崎自慢、県北自慢をしていこうと強く思った次第です。

◇今年も、大好きな平兵衛酢アピール−カフェが造った果実・酒新たな可能性

 そして、今年も「平兵衛酢(へべす)」をアピールすることができました。

 私自身が宮崎産芋焼酎のロックに平兵衛酢を搾って飲むのが大好きなこともありまして、今年もふるさとから送ってもらった大量の平兵衛酢を、ご近所の商店街にお裾分けしてきました。

 中でも、「フェルマータ」というカフェには平兵衛酢の大ファンになってもらいました。イタリアに「レモンッチェロ」というレモンの皮から造られる伝統酒がありますが、このお店では、平兵衛酢の皮をウオッカ酒に漬け込んだ「ヘベスッチェロ」という果実酒を造ってくれました。

 ソーダで割ると、平兵衛酢の爽やかな香りと味がはじけて圧倒的なおいしさを感じます。新しい平兵衛酢の可能性を感じさせてもらいました。

 さて、私の大好物でありながら、なかなか福岡で購入できなかったものがあります。それは「魚ずし」です。

 子どもの頃は正直苦手でしたが、よわいを重ねるに従って、そのおいしさのとりこになりました。

 UMK時代、日之影町の小原小学校の最後の運動会を取材し、体育館で昼食を取っていると、各家庭自慢の、わが家の魚ずしを持ち寄って交換しながら食べているではありませんか。アジ、サバ、イワシと、魚も味付け(しめ具合)も各家庭で違います。しかし、すべての魚ずしがとてもとてもおいしかったのです。

 新鮮な魚が手に入りにくかった時代に、工夫しながらおいしい魚ずしをと、試行錯誤しながら受け継がれてきたのでしょう。山村の伝統と愛情あふれる魚ずしは、とてもとても貴重なふるさとのご馳走であり、素晴らしい県北の食文化の一つだと再確認したことを覚えています。

 そして今年の夏、食べたくてたまらなかった魚ずしを福岡で見つけました。しかし、それは大分県佐伯市のものでした。

 もちろんおいしい魚ずしでしたが、やっぱり、県北の魚ずしが食べたいのです。やや大ぶりで素朴なスタイルの魚ずしは「福岡でもきっと人気を呼ぶはず、売れるはず!」と思った次第です。県北の水産業の皆さま、販売のご検討をどうぞよろしくお願いします。

 そして、残念なお別れもありました。延岡が世界に誇ったバーが、今年その歴史に幕を下ろしました。創業63年。私と同じ年齢だったと記憶しています。ツタの絡まる建物のドアを開けると「いらっしゃいませ、おぅ、高橋君か!」と優しい低音の声で迎えてくれていました。

 圧巻だったのは、ウイスキー、ブランデー、ジン、などなど世界の洋酒のコレクションでした。戦前に販売されたスコッチウィスキー「ブラック&ホワイト」などは博物館クラスの貴重なものだったと思います。

 当時、若僧だった自分に、時に優しく、時に厳しく酒席のマナーや社会の常識を教えてくださった、すたんどばぁ「GREEN」のマスター太田宏さん(享年88)。

 今は天国で、大好きだったマリリン・モンローにカクテルを作ってあげているのかもしれません。延岡のバッカス(ギリシャ神話の酒の神様)のご冥福をお祈りします。ありがとうございました。

 さて、今年も拙稿をお読みいただき、感謝申し上げます。来年も福岡の地から精いっぱいのエールをふるさとにお送りする所存ですので、何とぞよろしくお願いいたします。それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。

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