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稲の脱穀作業を体験

本紙掲載日:2023-11-22
6面

千歯こきと足踏み脱穀機使い−浦城小

 延岡市立浦城小学校(多良久校長、3人)の全校児童が10月31日、校内の花壇を作り替えた田んぼで収穫した稲の脱穀作業を行った。1年生の谷口芽衣さん(6)、5年生の岩切朝海さん(10)と長濱瑛茉さん(11)は、地域の人と学校から借りた千歯こきと足踏み脱穀機を使って脱穀を体験した。

 児童は6月に児童と教職員で手作りした田んぼに苗を植え、10月上旬には稲刈りを行っている。今回は、昔の道具を使って脱穀することで米作りについての理解を深め、食や農についての関心を高めることを目的としている。

 多良校長が道具の歴史や使い方を説明した後、作業を開始。千歯こきは歯の隙間に引っ掛けた稲を引っ張る力が必要で、中には教職員に手伝ってもらう児童もいた。また、足踏み脱穀機は足で踏み板をリズムよく動かしながら脱穀する。そのため、児童は手と足の異なる動きに苦戦していたが徐々に慣れていき、効率よく稲からもみを落としていった。

 最後に、袋に詰めたもみを計量器に乗せると14・9キロもあり、児童は想像以上の重さに驚いた様子だった。

 谷口さんは「初めて使う脱穀機で速く脱穀ができた」、岩切さんは「リズムを合わせて足踏み脱穀機を動かして速く脱穀できて良かった。次はコンバインみたいに速くしたい」、長濱さんは「足踏み脱穀機はリズムに合わせて足を動かすのが難しかったけれど、最後は上手にできた」と話していた。

 今回収穫したのはもち米で、12月上旬に予定している餅つきに使用するという。

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