「ひなたＷＯＭＡＮ」（１０１）

梛（なぎ）（延岡市）・金岡ひとみさん

◆おむすびと米粉菓子好評

　山月町の延岡共立病院近くに先月１９日、おむすびと米粉の菓子に特化したテークアウト専門店を開いた。

　「おむすびは８種類。ご飯は土鍋で炊き、有機梅など体に優しい具材を包みました。米粉を使ったお菓子も添加物をできるだけ控え、素材の味と香りを最大限に生かしたシフォンケーキやリンゴのタルト、クッキーなどをそろえています」

　店の入り口近くには、その場で食べられるようにと木製ベンチを設置。親子仲良く頬張る姿に癒やされるという。

　「午前１１時開店ですが、おかげさまで早々に売り切れる日もあり、好評を頂いています。女性を中心にリピーターも徐々に増えてきているんですよ」

　延岡東高（現延岡星雲高）時代にパン屋でアルバイトをしたときのこと。フワフワに焼き上がる瞬間がたまらず、いつか自分の店を持ちたいと思った。２４歳で結婚。３人の息子中心の日々が続くが、夢は諦めていなかった。中３の次男の部活動が今夏、一区切りしたのを機に長年の思いをかなえた。

　「夫は仕事が休みのときは洗い物を手伝ってくれますし、子どもたちも試食係として貴重な戦力です。仕込みや後片付けなど毎日てんてこ舞いですが、家族の温かいサポートに感謝です」

　オープン時には学生時代の友人から多くの花が届き、勇気づけられた。なじみ客からの「とてもおいしかったよ」の声が一番の励みという。

　「今は下の子が小２なので午後３時で閉めていますが、高校生ぐらいになったときには、開店時間も含めて営業時間を拡大できたらなと思っています。何かと忙しいお母さんや、昼ご飯が後回しになりがちな方らが気軽に立ち寄れるような店にしていきたいですね」

　（撮影時のみマスクを外しています）

＝随時掲載＝