隊員の役割など再確認

功労者表彰も−のべおかはげまし隊研修会

　延岡市内の小中学校で学習支援を行っているＮＰＯ法人学校支援のべおかはげまし隊（渡井俊行理事長、１５３人）の今年度２回目の隊員等研修会がこのほど、カルチャープラザのべおかであった。隊員や導入校の教職員ら約１３０人が出席。講演などを通し、役割などを再確認した。

　冒頭、今年６月に就任した渡井理事長があいさつし、「１０年以上にわたって拡大、普及されたおかげ」と隊員らに感謝、今後の協力を呼び掛けた。

　研修会では、市教育委員会学校支援対策監の伊東洋之さんが「はげまし隊を、励ましたい」と題して講演。家族の形態が変わり、祖父母から得られる知識や一緒に暮らすことで感じる緊張感などが失われつつある中、「教室で見守り、寄り添っている皆さんの存在意義は高まっている」と述べた。

　さらに、「中学校の時に持つ夢や目標がその後の生き方のデザインになり得る」として、「迷うし、分からないし、不安もあるし。そのような中で皆さん方の励まし、寄り添いが重要になってくる。はげまし隊のような皆さんがいる意味は大きく代えがたい」と強調した。

　設立から１０年が経過した同隊について、「子どもたちの未来の幸せ、国や地域の幸せ、誰かの幸せに貢献できる幸せを願っているからこそ、１０年も続いているのだと思う。はげまし隊員であることそのものが『幸動』そのものだと思う」と感謝。スペースシャトルを子どもたちや励ます周りの大人に例え、「毎年、新たな児童生徒と手をつないでいただき、一緒に宇宙の寸前まで登って、また地上に戻って再整備して、また上へ上へと登っていただければ。そのような尊い役割をお持ちなのが、はげまし隊だと思う」と話した。

　この日はまた、経験１０年経過隊員を表彰し、１３人が受けたほか、今年６月まで理事長を務めた佐藤邦典さんに功労者表彰を授与。市教育委員会から感謝状、はげまし隊から表彰状が贈られた。佐藤さんは「皆さんを代表していただいた。活動がさらに発展することを願っている」と謝辞を述べた。

　児童生徒、教職員、隊員を対象に募集した「はげまし隊川柳」の入賞作品発表もあり、９６５点の中からグランプリ、特別賞、優秀賞に選ばれた４１作品が紹介され、児童生徒の思いを知って喜んだり、隊員の気持ちに共感し笑ったりしながら、発表を楽しんだ。