後世に伝えたい−富高航空基地と震洋隊
本紙掲載日：2022-11-09
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日向にあった特攻基地
◆�盧衒戸此嵋抄燭糧蝓廚鮟笋�
戦争と平和を考える「第２３回戦跡めぐり」が６日、日向市内であった。市民ら約２０人が参加し、富高航空基地司令部跡がある富島中学校、日向岬グリーンパーク内にある望郷の歌碑、御鉾ケ浦にある第１２１震洋隊の部隊跡など５カ所を回った。主催は日向・平和のための戦争展実行委員会（黒木直行実行委員長）。
同活動は、戦争体験者が減少していく中、戦争があった事実を戦跡から学び、後世に伝えていくことを目的に２０００年から年１回実施している。
この日は、同会事務局長の福田鉄文さん（８４）＝同市迎洋園＝が各所で解説。このうち、日向岬グリーンパーク内にある望郷の歌碑では、特攻隊員としてフィリピン沖の戦闘に出撃し、１９歳の若さで戦死した�盧衒戸困気鵝米瓜垪拇臀仗函�旧制延岡中学校卒）について説明した。
歌碑に刻まれている「みんなみの雲染む果てに散らんともくにの野花とわれは咲きたし」は、�盧蠅気鵑�出撃前に妹へ書いた手紙の文末に添えられていたと伝え、当時の戦況、歌碑が建立されたいきさつなどを話した。
その他、�盧蠅気鵑�１９４２（昭和１７）年の元日に延岡中で同窓生だった田中政喜さんへ送った年賀状のコピーを披露し、「�盧蠅気鵑漏┐�上手だった。日の丸と銃剣が墨絵で描かれ、当時の�盧蠅気鵑竜せ�ちが表現されている」と評した。
作家の井上ひさしさんも�盧蠅気鵑硫里某澗任燭譴唇貎佑箸掘■坑廓�１月に延岡市で開かれた文化講演会で井上さんが�盧蠅気鵑砲弔い胴岷蕕靴燭海箸筺�京都市の天竜寺にある飛雲観音の台座にも�盧蠅気鵑硫里�刻まれていると紹介した。
参加者は、各所で福田さんの話に耳を傾け、メモを取るなどして戦跡が残す戦争の記憶について理解を深めた。
福田さんは「かつて戦争があった事実を忘れず、再び戦争を引き起こすことがないようにと願い活動している。私たちが記録していることを皆さんに伝えていきたい」と話した。