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のぼりざるフェスタ特集

本紙掲載日:2022-10-21
8面

22日から・のぼりざるフェスタ

◆県北最大の物産展・城山公園北駐車場で開催

 県北最大の物産展「のぼりざるフェスタTogether2022」が22日から、延岡市の城山公園北駐車場で開催される。今年のテーマは「クラフトマン〜物産む人〜」。県北の物産品や飲食物が並ぶほか、物を産む「職人」に光を当てた職人による実演などもあり、来場を呼び掛けている。23日まで。雨天決行。

◆今年もコロナ対策を徹底して

 のぼりざるフェスタは1983年、延岡市制50周年を機に開催された「産業まつり」が前身で、同まつりから数えて39回目(37回目は中止)。地場産業や観光振興、地域活性化を目的に、毎年秋に開催されている。

 地場産品のPRや販路拡大も目指しており、延岡市、門川町、高千穂町のほか、隣の大分県佐伯市からの出展者を含む37団体がブースを構え、物産品や飲食物などを販売する。

 今年も新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用や検温、消毒、距離の確保を呼び掛ける。会場内での飲食はできないため、すべてテイクアウトでの提供となる。

 また、テーマの「クラフトマン〜物産む人〜」に沿った特別企画として、職人による技の実演や、小学生から高校生を対象に体験コーナーも特設する。

 フェスタ恒例イベントで、子どもが延岡市の伝統的な郷土玩具「のぼりざる」の格好をして木の棒を登る「わんぱくのぼりざる」も開催。小学生以下が対象の「鮎(あゆ)のつかみ取り」は3年ぶりに復活する。

 また、羊毛フェルトでのぼるくんのブローチを作る体験コーナー(22日のみ)や、9月に募集した「のぼるくんスケッチ大会」の応募作品の展示もある。

 時間は午前10時から。22日は午後5時まで、23日は午後4時まで。

◆のぼりざる

 イベント名にある「のぼりざる」は、延岡市の伝統的な郷土玩具。張り子の猿の飾り物が、菖蒲(しょうぶ)が描かれたのぼりの竹ざおを、風を受けて上り下りする。

 子どもの無病息災や立身出世、五穀豊穣(ほうじょう)の願いが込められており、昔は端午の節句に、こいのぼりのように立てていたという。

 江戸時代、財政が苦しかった内藤藩の下級武士の妻たちが内職で作り始めたと伝えられている。

◆まちなか循環バスを臨時運行

 延岡市地域・離島・交通政策課によると、今月は通常日曜日を運休日にしている「延岡まちなか循環バス」を日曜日も運行中。22日、23日の両日とも利用できる。

 しろやま号(内回り線)、あたご号(外回り線)ともに午前9時台から午後4時台まで、1時間に1便運行。料金は中学生以上200円、小学生100円、幼児無料、悠々パス利用者、運転免許返納者割引乗車証、障がい者手帳を持っている人は半額で利用できる。1日フリー乗車券は中学生以上400円、小学生200円。

◆のぼりざるフェスタ特集・伊藤貴啓実行委員長インタビュー

「職人に光を当てたい」・テーマに込めた思い

 今年の実行委員長は、植木職人として働く伊藤貴啓さん(31)=藤貴造園代表=が務める。これまでの「のぼりざるフェスタ」との関わりや、今年のテーマ「クラフトマン〜物産む人〜」に込めた思いなど、話を聞いた。

−−のぼりざるフェスタとの関わりについて教えてください。

知人から誘われたことがきっかけで実行委員会に入り、今年で8年目です。
最初は造園業に就いている自分にとってジャンルが全く違ったため、商品を売る喜びやこだわりなどが分からず、一から学びました。
何も分からないままでしたが、先輩たちに支えられ、「この人たちすごい。来年も背中を追い続けて何かしたい」と思いました。実行委員会は人材育成も目的に掲げられていて、「自分のスキルアップにつながれば」と今に至ります。

−−8年目の今年、実行委員長です。

昨年の実行委員長の児玉翔太さんに「今年の実行委員長にお願いするから」と言われ、引き受けました。
この肩書を背負って数カ月を過ごしましたが、責任の重さを感じています。決断する場面など、実行委員長として判断力などが必要ですが、なかなかうまくいかず、周りの人に支えられてきました。
覚悟を決めて引き受けましたが、それ以上でした。40年近い歴史があり、先輩方が試行錯誤して積み上げてきたイベントです。そこをしっかり理解し、動く大変さを実感しています。

−−今年のテーマを「クラフトマン〜物産む人〜」にした理由を教えてください。

植木職人ということもあり、普段はスポットが当たる機会が少ない職人に、光が当たるような何かができないかとの思いがずっとありました。
職人の端くれとして、多くの人に技術を見ていただくことで「もうちょっと頑張ろう」という、少しでもモチベーションが上がるような機会にしたいとの思いからです。
実行委員長に決まり、他の役員に考えを伝えると、「いいね」と言ってもらえました。特別企画として、技を見せる「実演」と、子どもたちがじかに技に触れることができる「ワークショップ」を用意しました。

−−伊藤さん自身はどうして植木職人になろうと思ったのですか。

高校卒業後、子どもが好きだったので保育士を目指し、短期大学に進学しました。
ですが実際に学び、「子どもが好きなだけでやれる仕事じゃない」という気付きもあり、休学しました。学費を稼ごうと延岡市でアルバイトを探していたとき、たまたま見つけたのが造園業のアルバイトでした。
働き始めると、植物と触れ合う楽しさ、思いを掛けた分植物が反応していくうれしさを感じました。最初はお金を稼ぐことが目的でしたが、半年たった頃には「自分にはこれしかない」と思いました。
当時の親方に相談し、そのまま就職させてもらいました。その頃から「いつか独立したい」と望んでいて、親方に「もうそろそろいいんじゃないか」と背中を押してもらい、昨年1月に平原町で開業しました。

−−特別企画は、子どもたちに職人のことを知ってもらい、興味を持ってほしいという思いも込められたと聞いています。

実演やワークショップを通し、子どもたちに「楽しかった」「かっこよかった」などと感じてもらい、「ちょっと目指してみよう」「詳しく調べてみよう」というきっかけづくりになればと思っています。
担い手不足の課題がありますが、子どもたちに興味を持ってもらうことができれば、将来の県北地域の地場産業を盛り上げる存在になってくれるのではないかと期待しています。

−−いよいよのぼりざるフェスタです。皆さんへメッセージをお願いします。

物産展はもちろん、クラフトマン、アユのつかみ取り、わんぱくのぼりざるなど、小さな子どもから大人までが思い切り楽しめる会場づくりを心掛けています。ぜひ多くの皆さんに来ていただきたいです。

◆実行委員会

 実行委員会は今年7月の発会以降、毎週火曜日に集まり、企画を練ってきた。

 毎年、学生から社会人まで幅広い世代の異業種メンバーが集まっており、フェスタ当日の成功に向け、ゼロから作り上げていく。今年は延岡市を中心に約40人が携わっている。

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