資材高騰、農家に打撃
本紙掲載日：2022-08-24
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知事に支援を緊急要請−県農民連盟
ＪＡグループ宮崎とＪＡの政治団体「県農民連盟」は２３日、コロナ禍による世界的な混乱や記録的な円安、ウクライナ情勢などに伴う資材高騰が、本県農業や農家の営農・生活に大きな影響を与えているとして、河野知事にさらなる支援・対策を緊急要請した。
ＪＡ宮崎中央会の福良公一代表理事会長らＪＡグループ宮崎や県農民連盟の役員５人が県庁を訪問し、福良会長が県内の農業経営者や組合員、１３ＪＡの意見を集約した要請書を河野知事に手渡した。
要請書によると、農業経営悪化の不安感の高まりから「離農の増加や新規就農の抑制が進むなど生産基盤が弱体化し、食料安全保障を脅かす事態になりかねない」とし、燃油や肥料、飼料、農業資材の価格高騰対策、所得を確保できるセーフティネットの創設などを要請。国への総合的な働き掛けと、さらなる支援策を求めた。
要請を受けた知事は「非常に重要な提言として、しっかり受け止めたい。引き続き、継続的に一層の財源を確保しながら、県としてもいろんな対応を図り、必要な対策を打っていきたい」などと話していた。
緊急要請後の取材に対して福良会長は「燃油、肥料、飼料などの価格高騰の中で農業経営は厳しく、将来が見通せない。組織として自前の対応は行っていくが、それでは対応できない部分を行政にお願いしたい」などと話していた。
また、同日は県議会に対しても同様の緊急要請を行った。