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駅に澄んだ歌声響く

本紙掲載日:2022-08-13
7面

のべおか児童合唱団−JR延岡駅100周年祝う

◆延フィルの演奏も

 のべおか児童合唱団(松原由美代表)のコンサート「真夏のコンサート〜おかえりなさい延岡へ」が11日、延岡市幸町のJR延岡駅と市駅前複合施設エンクロスで開かれた。会場には、子どもたちの透き通った歌声と延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル、北林鉄平代表)の団員による優しい楽器の音色が響き渡った。

 同駅は、1922(大正11)年5月1日に開業。合唱団は、今年で100周年を迎える同駅を祝うとともに、延岡に帰省する人々を歓迎したいと企画。同駅でのコンサートは、昨年に引き続き2回目。

 2部構成のうち第1部は、にちりん12号の到着時刻に合わせて同駅改札口付近で開かれた。電車が到着すると、団員の小野光葉さん(18)の「おかえりなさい延岡へ」という掛け声で、合唱団が「線路は続くよどこまでも」を踊りながら歌って元気よく幕を開けた。その後も「汽車」「汽車ぽっぽ」などを歌い、電車から降車した人を盛大に出迎えた。

 第2部は、市駅前複合施設エンクロス2階待合ラウンジで開催。合唱団は「ビリーブ」や「旅立ちのうた」、阪神淡路大震災の復興ソング「しあわせ運べるように」などをきれいなハーモニーで歌い上げ、来場者から大きな拍手が送られた。

 延フィルの西山いずみさんと加藤智大さんによるオーボエとフルートの演奏もあり、ピアノとの3重奏で映画「となりのトトロ」より「さんぽ」、映画「アラジン」より「ホール・ニュー・ワールド」を披露した。最後には、合唱団と来場者全員で「ふるさと」を合唱して締めくくった。

 団員の渡彩華さん(12)は「去年もコンサートをしたが、曲が少し違っていて新しく覚えるのが難しかった。練習は少なかったが、コンサートでその成果が発揮できた」と振り返った。松原代表は「保護者に支えられながら開催することができた。子どもたちは一生懸命歌ってくれたので100点をあげたい」と笑顔で話した。

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