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山須原ダムで安全祈願祭

本紙掲載日:2022-06-14
1面
通砂対策工事が完了した山須原ダム(美郷町西郷山三ケ)
改装した通路橋のテープカット

通砂対策工事が完了−九州電力

◆台風時など流入土砂を下流に−美郷町西郷山三ケ

 九州電力が美郷町西郷山三ケの山須原ダムで進めていた11年近くにも及ぶ通砂対策工事が完了し、11日に安全祈願祭が行われた。2005年9月の台風14号で過去最大級の浸水被害の要因に流入した土砂が指摘されたことから2011年11月に土砂を下流に流す工事に着工していた。

 山須原ダムは、1932年に造られた堤高29・4メートル、堤頂長91・1メートルの重力式コンクリートダム。05年9月の台風被害から、県は耳川水系河川整備計画を見直して通砂を前提とした総合土砂管理に取り組み、九電はこれに合わせて対策工事を開始。今年5月30日に検査を含めた全作業を完了した。

 式典には同社や県土整備部、美郷町、諸塚村などから関係者ら約50人が出席。諸塚神社の甲斐秀樹宮司による神事が営まれた。同社の池辺和弘社長は「地元の皆さまのご理解、ご協力を頂いて工事を完了することができた。緊急時避難や観光の活性化などでも地域に寄与できれば」とあいさつ。美郷町の田中秀俊町長は、工事に伴って改装された通路橋に触れて「道幅が広くなり、特に鳥の巣地区の住民にとってより利便性が高くなった」。諸塚村の西川健村長は「(工事は)九州電力と自治体が一体となった取り組みであり、この関係は今後も変わらない」とそれぞれ喜びを語った。

 神事の後には、通路橋のテープカットと渡り初め、ダム碑の除幕が行われ、出席者全員で工事の完了を祝った。

 九州電力によると同ダムの通砂対策工事は、昭和初期に完成した古いダムを発電運用しながら大規模改造するという全国でも例のない工事だった。

 国内最大級の可動式仮設ゲート(高さ4メートル)を設置するなど新たな技術を投入しながら、洪水時に流入する土砂を下流に流せるように既設ダムを約9メートル切り下げ、ゲート8門のうち中央の2門を大型ゲート1門に変更した。大型ゲートの幅は約14メートル、高さ約16メートルで、ラジアルゲート(円弧状の扉体が回転することで開閉するゲート)扉体面積としては国内最大。

 美郷町の鳥の巣地区はじめ近隣住民の生活道として使われていた通路橋も改装され、道幅を2・5メートルから4・2メートルに拡張。周辺には、下流から一望できる展望所や説明パネルが設置され、ダムの観光資源としての価値を高めている。

■山須原ダム

諸塚村、美郷町、日向市を流れる延長約96キロの2級河川の耳川に設けられた8基のダムの一つ。1929年完成の西郷ダムに次いで古い歴史を持ち、同水系の七つの発電所による電力供給に寄与している。建設当時はラジアルゲート8門を備え、ゲートを支える曲面の柱(ピア)と流線型堤体との組み合わせの美しさが評判を呼んだ。改造工事後は、新設の大型ラジアルゲートとそれを支えるためにせり出したピアの相乗効果で迫力を増したデザインとなっている。

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