太鼓の響き−迫力の演奏で観客魅了

県内外１２団体が地域色豊かに−延岡

　国文祭・芸文祭の分野別フェスティバルの一つ「のべおか２０２０太鼓の響き」が３日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで開かれた。県内外の太鼓チームが、地域色豊かな迫力ある演奏を披露し、多くの観客を魅了した。

　ひむか太鼓連盟（平野勝己代表）などが主催。同市の雲海太鼓や和太鼓道場巴塾、延岡すみれ太鼓あゆっこ隊、龍潮太鼓鼓衆、宮崎市の橘太鼓響座のほか、スペシャルゲストとして招待された新潟県の鼓童など１２団体が出演した。

　ステージでは延岡市の太鼓チームに続き、岡山県の泰山太鼓、山口県の宇部太鼓、徳島県の藍吹雪、福岡県の糸島二丈絆太鼓、佐賀県の大和太鼓保存会、鹿児島県の天孫降臨霧島九面太鼓保存会、宮崎市の橘太鼓響座が力強い音を響かせた。

　カンヌ国際音楽産業見本市・映像音楽コンテストで最優秀賞受賞の鼓童は、ふんどし姿での大太鼓１人打ちや統率された高速技打など圧巻のパフォーマンスを見せた。

　フィナーレには、出演した延岡市の全太鼓チームが登場。子どもから大人までが勇壮に演奏し、会場を沸かせた。締めの一打と共に金色のテープが客席に飛び出す演出もあり、観客からこの日一番の拍手が送られた。

　高鍋町の舞鶴一座秋月鼓童に所属する、高鍋西小６年の小宮路琉音さん（１１）と馬渡花穏さん（１１）は「自分のチームにはないたたき方や転換の仕方があり、勉強になった。もっと頑張ろうという気持ちになった」と刺激を受けていた。