コロナ禍で生き残るには
本紙掲載日：2022-07-27
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飲食店経営者向けにセミナー
日本政策金融公庫延岡支店（秦治支店長）はこのほど、延岡市幸町のコワーキングスペースで、飲食店経営者向けに経営課題解決セミナーを開いた。約２５人が参加、コロナ禍でも売り上げを出しながら経営するためのヒントを学んだ。
講師は飲食店コンサルタントで中小企業診断士の河野祐治さん。年間１００件以上のコンサルティング、開業などのプロデュースを手掛けており、この日は「地方の繁盛飲食店の作り方〜コロナ禍でも売り上げ好調な飲食店にみる『これからの飲食店とは』〜」をテーマに話した。
河野さんは、値上げなど厳しい状況が続く中で「最初に何の経費を削るかと言えば交際費。今まで月に５回だった外食が３回になる。５分の３に残るのか、はじかれた方に入るかが売り上げの状況に関わる」と強調。
新型コロナウイルスによる新しい生活習慣を踏まえ、▽食堂のようで居酒屋使いができる、スナックなのにしっかり食事ができるなどターゲット客が広いボーダーレスな店▽地域密着で、徒歩圏内のお客さんで繁盛しているような店など、生き残るためのポイントを具体例を挙げて説明した。
また、コンビニやスーパーに並ぶレトルト食品、冷凍食品の質が高くなっているとして、「外食の価値って何か？」と質問を投げ掛け。「最も大切なことは接客で、名前で呼べる客がどのぐらいいるかが今後につながる」「味の６割が見た目で、お客さんの目の前に料理を置いた瞬間が大事」などと、すぐにでも実践できるアドバイスを送っていた。
市内で飲食業を始める予定で準備中という�謀朕人�さん（３１）・絵理さん（２９）姉妹は「試行錯誤しながら準備しているところ。何が大事か、優先すべきことなどが分かり、とても勉強になった」と話した。