県北２事業所が奨励賞−宮崎労働局長表彰

安全衛生推進賞に小坂さん（日向）

　２０２２年度安全衛生に関する宮崎労働局長表彰の表彰式がこのほど、宮崎市内であり、県内３個人、５事業所が受けた。県北からは科学飼料研究所日向工場（日向市）と富士チタン工業延岡工場（延岡市）が奨励賞、林業・木材製造業労働災害防止協会県支部の小坂昌臣さん（７８）＝日向市＝が安全衛生推進賞を受賞した。

　同表彰は全国安全週間（１〜７日）に合わせた取り組みで、毎年、安全衛生水準が極めて高く、他の模範と認められる優良事業場や、長年にわたり安全衛生水準の向上発展に多大な貢献をした団体・功労者に対し宮崎労働局長が授与している。

　科学飼料研究所日向工場は飼料・有機質飼料を製造。事業規模から法定義務となっていない安全管理者、衛生管理者、産業医を自主的に選任し、巡視や安全衛生委員会を開催するなど、労働災害防止に取り組んでいる。

　富士チタン工業延岡工場は無機・有機化学工業製品を製造。労働者が作業中に危険だと感じた事例を収集・分析して工場に潜在する労働災害リスクを洗い出し、社員教育に反映するなど労働災害防止を推進している。

　小坂さんは、林業・木材製造業労働災害防止協会県支部の安全衛生指導員として、長年にわたり本県の林業・木材製造業の安全衛生水準の向上発展に多大な貢献をしている功績が認められ、安全衛生推進賞を受賞した。

　表彰式で、宮崎労働局の田中大介局長は「労働災害の発生は下げ止まりの状況から、ここ数年は増加に転じている。労働者が安全安心、健康で働ける職場環境の実現に向けた施策に取り組むので協力をお願いしたい」とあいさつし、受賞者に表彰状を授与した。

　科学飼料研究所取締役日向工場長の村松成高さんは「身に余る光栄。引き続き安全衛生に留意しながら事業を進めたい」、富士チタン工業延岡工場管理部長の竹本雅之さんは「構築した安全衛生体制を引き続き運営していきたい」、安全衛生指導員の小坂さんは「若い人たちに技術を習得してもらうために頑張りたい」と話していた。