〃かるたの甲子園〃に出場

延岡高かるた部「初戦突破目指す」

　県立延岡高校のかるた部（壹岐菜都美・森淳子顧問、甲斐洸太郎部長、３１人）が、６月７、８日に開催された「第３８回県高校小倉百人一首かるた選手権大会」で準優勝した。あすから滋賀県の近江神宮などで始まる「かるたの甲子園」と呼ばれる全国大会「小倉百人一首競技かるた第４４回全国高校選手権」に出場する。

　宮崎市のひなた武道館であった県大会には、１６校２６チームがエントリー。上位２校に与えられる全国大会の出場権を懸けて、札を取り合った。

　県大会では、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、競技中の部員一人一人の距離が遠く、声掛けが禁止に。その条件の下でも同部はアイコンタクトなどを取り入れてチーム力を高めたという。

　同競技は、試合時間が１時間以上にわたるため体力も求められ、「畳の上の格闘技」と呼ばれる。大会が休みなく進む中、同部は予選リーグを順調に勝利して決勝トーナメントへ進出した。

　準決勝戦では、強豪校の宮崎大宮と対戦し、木村真緒さん（３年）、黒木基心さん（２年）、甲斐部長のストレート勝ちで決勝戦に進んだが、同じく強豪校の宮崎西に敗れた。甲斐部長は「全国大会に出場できるのはうれしい。しかし、２連覇ができなかったのは残念」と話した。

　大会を目前に、壹岐顧問は「せっかく全国に出場できるので、楽しんでほしい」とエールを送る。甲斐部長は「これまで何度も全国に出場しているが、いい結果が残せていないので、まずは初戦突破を目指す。不完全燃焼で終わらず、楽しく札を取って、いけるところまで勝ち進みたい」と意気込んでいる。