災害時、安心して使って
本紙掲載日：2022-07-15
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富島高生活文化科３年生３人
◆備蓄品として−乳幼児用の紙おむつ
災害備蓄品として役立ててもらおうと、県立富島高校（小川晴彦校長、５３６人）の生活文化科３年生３人は４日、日向市に乳幼児用の紙おむつ３０６枚を寄贈した。市役所で贈呈式があり、尾��心美さん（１７）、甲斐優奈さん（１８）、木村麻帆さん（１８）が十屋幸平市長に紙おむつを手渡した。
寄贈は、同校と市社会福祉協議会が連携して地域福祉の課題解決などに取り組む福祉教育プログラムの一環。
３人は同プログラムの活動別に九つあるグループのうち、学校家庭クラブに所属し昨年９月から活動してきた。
当初、乳幼児などがいる家庭向けの避難所を案内するパンフレットを作成する予定だったが、市防災推進課への聞き取りで、市に乳幼児用紙おむつの備蓄数がないことを知り、そこから不要になった紙おむつを回収し、市に贈ろうと取り組みを変更したという。
市が備蓄目標とする９９００枚を目標に早速、協力を呼び掛けるポスターや、おむつを入れる回収箱の製作に取りかかり、より多くの人に注目されるようにデザインを工夫しながら完成。４月下旬から市内の公民館など３カ所に設置し、約１カ月間で３０６枚の紙おむつが集まった。
式で、十屋市長は「避難所用の食料や水などは備蓄を進めているが、乳幼児用の紙おむつは不足していた。皆さんの取り組みをきっかけにして、紙おむつも備えたい。今後もこの経験を生かして活躍してほしい」と感謝。
３人は「災害時に乳幼児のいる家庭が、精神的に安心してもらえるよう使ってほしい。備蓄の目標枚数を維持できるような活動につながれば」と話した。