延岡高等職業訓練校−普通課程１８人が修了

さらなる技術向上目指す

　働きながら技能士を目指す延岡高等職業訓練校（池上武博校長、運営・延岡職業訓練協会）の修了式は８日、延岡市土々呂町の同校であり、普通課程を修了した訓練生１８人が池上校長から修了証書を受け取った。

　同校は１９５１年、職業人に必要な知識や技能を学ぶ養成所として発足した。塑性加工（製缶）、機械加工（仕上げ）、建築塗装について、職業能力開発促進法に基づく計画的な学習プログラムを提供。資格取得に向けたサポートも行っている。

　式は、新型コロナウイルス感染防止のため、修了証書授与のみ実施された。訓練生は事前に決められた順番に従って一人ずつ入場。池上校長や関係者らに祝福されながら証書を受け取り、晴れやかな面持ちで会場を後にした。

　特に優秀な成績を修めた訓練生の表彰もあり、黒木慎二さん（濱谷工業、土々呂町）に県知事表彰、南波竜辰さん（池上鉄工所、大武町）と田口慶太さん（花菱塗装技研工業、同）に県職業能力開発協会長表彰を贈った。

　県知事表彰を受けた黒木さん（３９）は「実技の部分で苦戦することもあったが、仕事に直結する内容なのでやりがいがあった。普段の業務に生かしつつさらなる技術向上に努めたい」と抱負。

　池上校長は「仕事との両立は大変だったと思うが、真面目によく頑張ってくれた。学んだことを職場で最大限発揮し、立派な技能士になってくれることを期待する」と話していた。

　同校によると、今年度の普通課程入校者は２２人（塑性加工科２人、機械加工科１９人、建築塗装科１人）。平日、各企業での勤務を終えてから登校し、国家資格の取得や社会に貢献できる人材となるべく研さんに努める。