賞の人−のべおか彩の会（延岡市）
本紙掲載日：2020-10-29
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２０２０年度・第４７回夕刊デイリー明るい社会賞
◆明かりでまちに〃彩〃を・１２年から活動、仲の良さで団結
今年２月にあった延岡花物語「このはなウォーク」。夜空の下、桜と菜の花が約７００本のペットボトルキャンドルに照らされ、家族連れらでにぎわった。白い息が漏れる寒さの中、風などで明かりが消えるたび、すぐに会員が火をともした。
明かりで延岡のまちに〃彩〃を添えようと、２０１２年から活動する。のべおか天下一薪能、七夕まつりなど複数のイベントで明かりの展示を続け、今では各イベントで、見どころの一つに位置づけられるようになった。
多くが７０歳以上。回収まで終えるのは夜遅く。力仕事は腰も痛くなり、大変な作業だが「立ち止まって見てくれる」「すばらしいと喜んでくれる」。来場者の反応が原動力だ。
今年はコロナ禍で３月以降活動できていない。受賞が決まり久々に集まった会員は「恋人に会った気分」と再会を喜んだ。記念撮影に並ぶだけで、何度も笑い声が上がった。この仲の良さが団結力につながっている。
「延岡にもこんなものがあると知ってもらえれば」と、地域活性化につながることを期待する会員たち。「新しいことに挑戦したい気持ちはやまやまだが、年には勝てない」。若い力が加わり、活動が続くことを願っている。
（推薦者＝石田武久・市民大学ＯＢ会会長、谷平興二・延岡花物語実行委員長、野々下博司・薪能実行委員）