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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-12-16
2面

県内感染者前週比−3週連続増だが落ち着き

◆定点当たり2・93人−重症者の報告なし

 県の感染症週報第49週(4〜10日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は、前週比約1・2倍の定点当たり2・93人で3週連続で増加しましたが、まだ落ち着いている状況です。13日時点の入院患者数は前週比9人増の47人で、重症者は報告されませんでした。

◇日南・串間が「黄」圏域に

 県が区分する7医療圏域のうち、延岡・西臼杵の感染者数は前週比35・7%増の定点当たり4・67人と増加傾向になり、再び注意を喚起すべき「黄圏域」(基準値=定点当たり5人以上)に迫ってきました。

 日向・東臼杵は同0・67人で、西都・児湯(定点当たり2・17人)、小林・えびの・西諸県(同2・25人)、都城・北諸県(同2・40人)、宮崎・東諸県(同2・50人)とともに落ち着いています。

 一方、日南・串間(同6・60人)は前週から2・5倍以上増えて、4段階で色分けした注意喚起の区分で上から4番目の黄圏域となりました。県内から黄圏域が報告されるのは4週間ぶりです。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、−−▼40代16%▼5歳未満が14%▼5〜9歳と50代が各11%▼10〜14歳が9%▼30代8%▼20代と70代が各7%▼15〜19歳と60代が各6%▼80代以上が5%−−でした。

 定点報告数を基にした県内の推計感染者数は1日当たり126人で、前週の103人を上回りました。4週連続で増加しており、やや注意が必要です。

 全国の定点当たり報告数も3・52人で前週から1・55倍増加しました。北海道(同7・82人)と山梨県(同7・76人)、長野県(同6・64人)、岐阜県(同5・00人)は注意報レベルです。

◇延岡市の独自集計前週比2倍以上増

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(4〜10日)の合計は前週比40人増の73人で、2倍以上増加しました。日別では−−4日16人▽5日10人▽6日9人▽7日13人▽8日13人▽9日11人▽10日1人−−となっています。

 県が延岡保健所管内から報告を受けた定点医療機関当たりの新規感染者数も5・00人で、前週の2・43人から2倍以上増加し、黄圏域レベルに達しました。

 県の週報が延岡市の独自集計より1週前の情報であることを勘案すると、市内は増加傾向に入ったとみられます。

◇「第10波」の兆し

 3週連続で増加した新型コロナの新規感染者数について、感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)は「底を打った」と推察していて、全国の感染状況も同じような流れとなっていることから、「今後は増加していくだろう」とみています。

 局地的ではなく全域で増加しているのがその根拠で、これから感染者数に占める子どもの割合が大きくなると加速的に感染が拡大し、定点当たりの感染者数が5人を超えると、さらに増加の勢いが強まるのだそうです。

大流行の「第10波」が冬場に襲来することは早くから予測されていましたが、気になるのはその時期です。佐藤医師によると、現在は猛威を振るっているインフルエンザの干渉効果(インターフェロン)で、新型コロナの拡大が抑えられていて、年内はこの状態が続きそうだといいます。

 ただ、インフルエンザの感染者数が減り始めると、置き換わるようにして新型コロナが増加すると推測されるため、第10波のピークは来年1月中旬ごろになると見込まれるそうです。地域によっては新型コロナとインフルエンザの同時流行も起こり得るといいます。


◇コロナ「ピロラ」勢力拡大

 次に流行が予想される新型コロナのウイルス型については、世界の広い範囲で通称「ピロラ」と呼ばれるオミクロン株のBA・2・86やBA・2・86・1、それが進化したJN・1の感染が急速に拡大しており、すでに日本でも複数の感染者から検出されています。

 佐藤医師によると、ピロラは同じオミクロン株のEG・5系統(通称エリス)に比べ、スパイクタンパクの変異が33カ所も多く、免疫をすり抜ける能力がかなり秀でています。

 さらに、細胞と結合する能力も1・2〜1・3倍上昇しているといい、この上昇幅は過去にEG・5が第8波、XBB系統が第9波の感染を爆発的に拡大させた時に匹敵する威力を意味し、感染者数は過去最多を更新する可能性があるといいます。JN・1はより免疫回避性、感染力が強いということです。

 ウイルスの進化(変異)に伴い、感染してから発症するまでの潜伏期間が短くなっているといい、佐藤医師は「ウイルスの増殖スピードがかなり速くなっていて、ひとたび流行すれば感染者が急増する恐れがある」と警告しています。

 ピロラ、JN・1とも、いまのところ、重症化率や死亡率が上がったという報告はありませんが、高齢者や基礎疾患がある人などが重症化しやすいことに変わりはなく、感染者数が増えれば再び医療提供態勢が切迫することは避けられません。

 ピーク時の感染者数をいかに抑えるかが大事で、自治体や各医師会は「希望する方はぜひ、いまのうちにワクチン接種をご検討ください」と呼び掛けています。

◇インフル−強毒化した可能性・感染者数、前週比1・4倍

 インフルエンザは県内の感染者数が第49週(4〜10日)で前週比1・4倍の定点当たり49・6人に増加し、警報基準値の同30人を大きく上回っています。

 医療関係者らは感染拡大の勢いを「今週に入ってギアが1段階上がったようだ」と話しており、次週の報告では過去6年間で最多となる可能性が出てきました。

 患者から検出されたウイルスの分析によると、感染速度に勝る「Aソ連型」が広がるかとみられていたのですが、最新のデータでは全体の4割程度で、より症状が重いタイプの「A香港型」が約6割を占めている状況です。

 佐藤医師によると、医療機関の外来ではこれまでよりも重い臨床症状の患者が増えているといい、高熱や激しい喉の痛みに加え、猛烈な全身けん怠感、さらに悪化して肺炎や脳炎による意識障害を引き起こすケースも出ているのだそうです。

 インフルエンザだけでなく、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)と流行性角結膜炎、ノロウイルスによる感染性胃腸炎も流行しており、今後は気管支炎や肺炎を引き起こす呼吸器疾患のRSウイルス感染症が増える可能性があるといいます。

 アデノやノロなどのウイルスはアルコール消毒が効かないため、予防では石けんを使った丁寧な手洗いやうがいが重要です。佐藤医師は「新型コロナの感染防止を徹底していた時には流行しなかった感染症で、コロナ対策がほとんどの感染症の予防策となります」とアドバイスしています。

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