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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-11-25
2面

県内−感染者数、前週から43%減少

◆定点当たり1・26人−注意喚起区分解消

 県の感染症週報第46週(13〜19日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり1・26人で前週から43・2%減少し、再び全域で県が定める注意喚起の区分が解消しました。22日時点の入院患者数は前週より13人減って22人となり、重症者は1人増の2人でした。

◇延岡・西臼杵も再び「白」に

 県が区分する7医療圏域のうち、延岡・西臼杵の感染者数は定点当たり2・44人で前週から62・8%減り、注意を喚起すべき状況から脱しました。

 日向・東臼杵は2倍以上増えたものの同0・83人と安定していて、西都・児湯(定点当たり0・50人)、小林・えびの・西諸県(同0・75人)、日南・串間(同0・80人)、宮崎・東諸県(同0・83人)、都城・北諸県(同2・30人)も落ち着いています。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、――5〜9歳が15%▼20、30代と60、70代が各11%▼5歳未満と50代が各8%▼10〜14歳と40代が各7%▼15〜19歳が6%▼80代以上が5%――でした。

定点報告数を基にした県内の推計感染者数は1日当たり54人で、前週の95人を下回って落ち着いている状況です。全国の定点当たり報告数も1・95人(前週同2・01人)と安定した状況が続いています。

◇延岡市独自集計は減少

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(13〜19日)の合計は前週と同数の46人で、引き続き安定しています。日別では――13日7人▽14日5人▽15日3人▽16日5人▽17日18人▽18日7人▽19日1人――となっています。

 一方、県が延岡保健所管内から報告を受けた定点医療機関当たりの新規感染者数は1・86人で、前週の同6・56人から大きく改善して、注意喚起区分の「黄圏域」(基準値=定点当たり5人以上)が解消しました。

◇Aソ連型への置き換わりで再感染も

 直近の県感染症週報(13〜19日)によると、落ち着いていくかに見えたインフルエンザ(インフル)の感染状況が再び悪化し、患者の報告数は延岡保健所管内で流行警報レベル開始基準値を超えました。高千穂、日向管内も注意報レベルで、県北を中心に感染が拡大している状況です。

 感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、インフルは流行期間が1カ月程度続くと減少に転じるのが通例ですが、新型コロナの感染対策が徹底されて3年間近く流行が起きなかったことで、社会的な免疫力が低下しているのが要因の一つだといいます。

 空気が乾燥し、換気も不十分になりやすい季節を迎えたことも影響しています。また、夏場にかけて広まったインフルのウイルスは、症状が強く現れる「A香港型」だったのに対し、現在は感染力が高い「Aソ連型」への置き換わりが進んでいます。

 今年すでにA香港型でインフルになった人でも、Aソ連型に再感染する可能性があり、実際に県北でも今年2回目のインフルで受診する患者が出始めているといいます。

◇マスクが有効−ハイリスクの場合は予防投薬も

 このままインフルの患者数が減りきらないまま本格的な冬に入った場合に不安なのが、感染再拡大が確実視されている新型コロナとの同時流行です。同時に感染した場合の重症化率は新型コロナのみの感染に比べ4倍以上、入院死亡率は2倍以上高まるとも報告されています。

 まずは感染しないことが重要ですが、インフルも新型コロナも一番の感染経路は、感染者のせきやくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫(ひまつ)感染のため、佐藤医師は「流行時期にはマスク着用が大変有効」だと推奨しています。

 新型コロナの方が圧倒的に感染力が高いため、インフル予防にはマスクがさらに効果を発揮するそうです。また、インフルは大人よりも子どもの方が圧倒的に感染しやすいため、今年は子ども、特に「受験生はワクチンを接種されてはいかがでしょうか」と検討を呼び掛けています。

 一方、同時流行し始めた場合に、高齢者や基礎疾患がある人など感染リスクが高い人に対しては、インフル治療薬(タミフル、リレンザなど)の予防投薬が認められており、医療機関で相談に応じるそうです。

◇溶レン菌が延岡で大流行

 先週は県内で咽頭結膜熱(プール熱)の感染が急拡大しているとお伝えしましたが、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)も過去に類を見ないような流行が起きており、延岡保健所管内で突出して患者数が多くなっています。

 溶連菌は感染して2〜5日後に発熱(38度以上の高熱が多い)や喉の痛み、リンパ節の腫れなどを発症します。喉に赤い点状の出血が現れ、扁桃(へんとう)腺が腫れて白い膜が着いたり、舌に赤いブツブツが出ることもあります。感染経路は飛沫と接触で、手洗いやうがいが予防の基本です。

 怖いのは合併症で、その一つがリウマチ熱です。佐藤圭創医師によると、4〜17歳に多く、感染1〜5週間後に発症します。菌に対する抗体が心臓や関節の細胞を破壊し、発熱や輪状紅斑、皮下結節、関節炎などを引き起こし、数十年後に心臓弁膜症を発症する恐れもあります。ペニシリンの予防投薬が必要だといいます。

 また、5〜12歳の小児に多い合併症が溶連菌感染後急性糸球体腎炎です。溶連菌による咽頭炎感染の約2週間後に血尿やたんぱく尿、高血圧による強い頭痛、目の周りの腫れなどを発症するといいます。血尿はコーラ色、紅茶色と表現されるのが特徴です。安静と食事療法、降圧剤、利尿薬など1〜2週間の治療が必要となります。

◇大人にも感染、「薬は飲みきる」が重要

 先週もお伝えしたように、溶連菌、咽頭結膜熱とも、子どもからの家庭内感染が相次いでいます。佐藤圭創医師によると、溶連菌に感染した場合は、しっかり滅菌しないと大人も急性腎炎や血管炎症などの合併症を伴うことがあり、「感染した場合には、処方された薬を最後までしっかりと飲みきることが大切です」と訴えています。

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