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事業家、興梠チホさんの生涯描く

本紙掲載日:2023-11-21
6面
一代記「夢に生きた高千穂の女傑」を自費出版した工藤さん。後ろはチホさんも通ったという旧田原村役場

工藤寛さん(高千穂町出身)が出版

◆一代記「夢に生きた高千穂の女傑」

 高千穂町岩戸出身の工藤寛さん(70)=宮崎市在住=がこのほど、同町河内の事業家・興梠チホさん(1896〜1978年)の生涯を収めた一代記「夢に生きた高千穂の女傑」を自費出版した。激動の時代にあって強靱(きょうじん)な行動力で起こした逸話の数々が、綿密な取材を元に痛快につづられている。

 工藤さんは、1987年に親父山(標高1644メートル、同町五ケ所)で拾った金属片をきっかけとし、45年8月に同峰へ墜落した米軍戦闘機B29の調査を続けている。

 著書は、親父山の麓に位置する河内や五ケ所で聞き込みをした際、住民の誰もが口にしたという「〃千穂〃というばあさんがおった」との証言に起因するもので、B29関連の調査が一段落した2年ほど前に執筆を始めた。チホさんの名前は戸籍上カタカナだが、地元の人々は「千穂」だと思い込んでおり、作中では「千穂」として紹介している。

 「連合国最高司令官マッカーサー(終戦当時)に対し、戦犯指定された軍人の助命嘆願を直訴した」「『金が出る』との夢のお告げに従い、晩年にもかかわらず金鉱掘りに心血を注いだ」といった語り草に興味を引かれつつ、当初は懐疑的だったという工藤さん。

 しかし、類似する証言が多く、米空軍歴史研究センターから取り寄せたB29墜落事故報告書にも「ChihoKorogi」の名が記されていたことなどから確証を得た。地元住民の元へ足しげく通った結果、高千穂の山里で鉱山を掘っていたことから「千穂ばあさん」や「金掘りばあさん」の呼び名で親しまれていたことも知った。

 工藤さんは、チホさんの大陸的発想、胆力、行動力に「希代の女傑」と敬意を表し、「語り草として終わらせるにはあまりにも惜しい」「激動の時代を男顔負けのたくましさで生き抜き、生涯『夢』を追い続けた千穂の生き様に思いをはせていただければ、筆者として、これ以上の喜びはない」と締めくくっている。

 本は四六判、全169ページ。鉱脈社刊。定価は1760円。同町三田井の歴史民俗資料館や河内のアカツキ酒造、やまとや商店などで販売しており、今後は県内の書店にも並ぶ予定。

 工藤さんは著書に「LASTFLIGHT〜奥高千穂隼B29墜落秘話」「名利無縁〜高千穂町岩戸故郷を拓(ひら)いた気骨の系譜」などがある。

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