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コロナ禍を経て−日之影で「にぎやか市」

本紙掲載日:2023-11-01
2面
日之影町の癒しの森運動公園で開かれた「日之影にぎやか市」

有志らマルシェイベント

 日之影町の有志によるマルシェイベント「日之影にぎやか市」が28、29日、同町七折の癒(いや)しの森運動公園であった。県北各地のグルメや雑貨など20店舗が並び、町内外の家族連れらでにぎわった。主催は同実行委員会(中崎奈々代表)。

 新型コロナウイルスの影響で2019年以降、見合わせている「おかげSUNマルシェ」の後継イベントとして初開催。我慢続きだった子どもらに思う存分楽しめる機会を提供しようと、地元のダンススタジオや中高生によるステージパフォーマンスの場も設けた。

 初日は、県立高千穂高校の吹奏楽部やダンス同好会など7団体が出演。快晴の下、来場者は購入した地鶏の炭火焼き、カレー、手羽ギョーザ、ソフトクリームなどに舌鼓を打ち、穏やかな時間を過ごした。

 また、特殊な液体絵の具を使い、下絵の黒い縁内を塗るだけでステンドグラス調の絵が仕上がるディンプルアート体験には幅広い年代が訪れ、ハロウィーンをイメージした色彩豊かな作品を製作。キーホルダーや木製食器といった豊富な雑貨に悩ましい笑みを浮かべる姿も多かった。

 翌日には、日之影中学校吹奏楽部の演奏や中学生以下を対象にしたヤマメのつかみ取り大会もあり、盛り上がった。

 家族4人で来場した高千穂町の吉村健悟さん(43)は「天気も景色も良く、ゆったりと過ごせたので満足。色付き始めた木々もきれいで、秋のイベントにはもってこいだと思う」とにっこり。

 中崎代表(50)は「新型コロナウイルスの脅威が消え去った訳ではないが、我慢の日々はつらいもの。子どもはもちろん、若いお母さんたちの息抜きの場としても定着できれば」と話した。

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