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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-09-16
2面

感染者数、2週連続で増・定点当たり21・03人

◆入院患者数は減少・重症者も−県内

 県の感染症週報第36週(4〜10日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり21・03人で、前週比10・1%増と2週連続で前週を上回りました。13日時点の入院患者数は前週から36人減って173人となり、重症者の報告数も前週比1人減の1人でした。

◇延岡・西臼杵「オレンジ」−11週ぶり−日向・東臼杵は「赤」に引き上げ

 県が区分している7医療圏域のうち、延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が前週からさらに29・9%減って16・11人となり、4段階で色分けしている感染状況は11週間ぶりに上から2番目の「赤圏域」(基準値=定点当たり20人以上)を脱して、「オレンジ圏域」(基準値=同10人以上)となりました。

 一方、日向・東臼杵は29・6%増えて同21・17人となり、3週間ぶりにオレンジ圏域から赤圏域に警戒レベルが引き上げられました。県内ではほかに宮崎・東諸県(定点当たり17・22人)がオレンジ圏域で、それ以外の西都・児湯(同33・33人)、都城・北諸県(同23・80人)、日南・串間(同)、小林・えびの・西諸県(同20・25人)が赤圏域となりました。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、10〜14歳が23%▼5〜9歳が19%▼5歳未満と15〜19歳が12%▼30、40代が7%▼50代6%▼20代と60、70代が4%▼80代以上が2%でした。

 県が定点報告数を基にした推計感染者数は1日当たり901人で前週の819人を上回り、2週連続で増加しました。都道府県別で定点当たりの報告数が最も多かったのは宮城県で32・47人、次いで岩手県が同29・87人、千葉県が同27・45人など引き続き〃東高西低〃で、全国平均は同20・19人で前週の同20・50人からほぼ横ばいでした。

◇延岡市独自集計、前週比138人減

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(4〜10日)の合計は383人で、前週の526人から138人(27・1%)減少しました。日別では、4日101人▽5日74人▽6日57人▽7日38人▽8日54人▽9日40人▽10日19人となっています。

 感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、病床には余裕があるということですが、先週予想した通り、夏休み後に子どもの間で感染が広がり、インフルエンザも流行して、学級閉鎖となる学校が増えているといいます。


◇「秋接種」20日から開始−生後6カ月以上−希望するすべての人に

 国が公費負担(自己負担なし)で実施する新型コロナワクチンの「秋接種」が20日から始まります。新型コロナの感染症法上の位置付けが「2類相当」から「5類」に移行後に行ってきた「春接種」は65歳以上や基礎疾患がある人が対象でしたが、秋接種は希望する生後6カ月以上のすべての人が接種できます。

 春接種と並行して小児接種も実施してきましたが、5〜11歳が対象だったため、さらに小さな子どもにまで枠が拡大することになります。これは国が高齢者だけでなく、乳幼児を含む子どもの健康も守ることを重視したためです。

 オミクロン株により感染が爆発的に拡大して以降、明らかに子どもの重症化、死亡例が増加し、今なお深刻な後遺症に苦しむ子どもが増加しています。子どもは感染して症状が悪化しても、12歳未満には抗ウイルス薬が使用できないため、重症化・死亡抑止効果が科学的に確認されているワクチンの接種は極めて有効だとされています。

 なお、生後6カ月〜5歳未満用のワクチンはファイザー社製のみで、含有されるm−RNA(メッセンジャーRNA)量は12歳以上の10分の1、5〜11歳未満用と比べても10分の3で、日本小児科学会も「メリット(発症予防効果)がデメリット(副反応など)を上回る」として、接種を「推奨する」と公表しています。

◇XBB・1・5対応1価ワクチンを使用

 秋接種はこれまで同様に、初回接種(5歳以上は2回、4歳以下は3回)を済ませていることが条件となりますが、使用するのはこれまでのBA・4、BA・5対応2価ワクチンではなく、第9波を拡大させたXBB・1・5対応の1価ワクチンとなります。

 臨床データで、新型コロナに感染して重症化、死亡する人のほとんどはこれまでにワクチンを接種していないか、接種回数が3回未満だったことが明らかになっています。3回以上接種していれば体内に一定の抗体はできるものの、期間とともに効果が薄れることも分かっています。

 また、感染したことで作られる自然抗体では新型コロナウイルスの変異(進化)に追い付けずに、新たな変異株への再感染を防ぐ効果も期待できず、ワクチン接種で得たより強固な抗体でも間に合わなくなります。

◇流行株対応ワクチンで防御範囲が拡大−後遺症リスク低減も

 ただ、その時々の流行株に対応したワクチンを接種することで、抗体は情報が積み重なるようにして対処できるウイルスの防御範囲が拡大し、新たな変異株から体を守る効果も期待できるといいます。このため佐藤医師は、「ワクチンを接種していれば、例え今後、感染しても症状が軽くて済みます」と話しています。

 さらに、これまでに感染した人がワクチンを接種すれば「自然抗体とワクチン抗体の相乗効果で最強の抗体になる」といいます。また、ワクチン接種により後遺症のリスクも4割以上低下するとして、幅広い世代に接種の検討を呼び掛けています。

◇ワクチン接種が「第10波」の規模を左右

 副反応については、XBB・1・5対応1価ワクチンもこれまでのワクチンと同様だとされていますが、過去の接種で重い副反応が出たことがある場合などは「前薬投与でほぼ抑えることができます」として、佐藤医師は最初から接種を諦めずに事前に医療機関へその旨を伝えるようアドバイスしています。

 現在、国内ではXBB系統の新たな変異種であるEG・5(通称エリス)系統への置き換わりが急速に進んでおり、オミクロン株のBA・5が拡大した昨年の同じ時期とよく似ているといいます。

 BA・5の爆発的な拡大が第9波を引き起こしたわけですが、専門家らはあの時期にワクチン接種が進んだことで社会的な経済損失も相当抑えられたと分析しています。

 世界的にはさらに新たな変異種BA・2・86(通称ピロラ)の拡大も懸念されており、秋接種(来年3月末まで)をいかに進められるかがこの冬に予想される「第10波」の規模を左右するとされています。

 延岡市医師会なども「自己負担無しでワクチンを接種できる機会はこれが最後となります。後遺症予防のためにも、ぜひお子様への接種もご検討ください」と呼び掛けています。

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