【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 300円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 500円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

ココカラSDGs−第25回「ワタシのためのセルフケア」(下)

本紙掲載日:2023-04-27
6面

◇「目からうろこ」の布ナプキン−柏田さん
◇まずは自分を大事にしてあげる−難波さん

−−柏田さんは2021年度MRT環境賞の「キラリと光る活動賞」を受賞しています。

〈難波〉柏田さんは、女性のヘルスケアやメンタルヘルスの取り組みの一つとして環境問題を見据えています。再利用可能な生理用品の普及も続けており、布ナプキンのワークショップやプロデュースなどを20年以上されています。

〈柏田〉二十数年前に親友に勧められて布ナプキンを使った時は「目からうろこ」でした。最初は「ありえない」と断りましたが、「絶対はまるから使ってみて」と言われて使い始めました。
使ってみると「これを知らないなんてもったいない」と思い、ワークショップを始めました。ワークショップでは布ナプキンを勧めるのではなく、これをきっかけに自身を大切にしたりケアしたりする習慣付けの一歩になればいいなという思いで続けています。

−−改めて、布ナプキンとはどのようなものなのか教えてください。

〈柏田〉布ナプキンは洗って使う布おむつのような感覚です。肌触りがとても良く、温かく優しい気持ちになります。

〈難波〉生理中はストレスがたまりやすく、体の変化が心にも影響を与えてしまいます。しかし、布ナプキンというツールは体と心をケアしていく、かつ、ごみになりません。環境に取り組む展示会に行った時に布ナプキンをたくさん見掛けます。とてもオシャレでかわいいデザインでした。

〈柏田〉下着のように楽しむことができます。

−−布ナプキンを使うことで、どのような変化があるのでしょうか。

〈柏田〉これまで、布ナプキンを使い始めて生理に対する価値観や自身に対する扱いが変わっていく人たちを間近で見てきました。女性はもちろん、男性から「パートナーが苦しんでいるから知りたい」というお便りをもらったり、ワークショップに参加したりする男性もいました。
20年ほどワークショップをしてきましたが、「布ナプキンを見たことがない」「触ったことがない」という人がまだまだ多く、もっと手にしたり目にしたりする機会が増えてほしいです。

−−柏田さんはインスタグラムで「保健師ろみー」というアカウントで活動しています。

〈柏田〉インスタグラムを見て、自分を大事にするきっかけになればという思いでセルフケアの情報を発信しています。自身を大事にすることから、すてきな循環が広がっていくことがSDGsだと思っています。そのためには、自分が満ちていると感じることが大事だと思います。

〈難波〉人や社会のことを考えながら動くことは大事ですが、その前に自分を大事にしないと続きません。自己犠牲は決してよくありません。
私は若い頃、体の声を聞かず猛烈に仕事をしていた時期がありました。すると、体は正直で駄目になって心も引っ張られました。医師からはすべてを棚に置くように言われました。そして、自分の時間を大事にするようになってから、心にゆとりができ、周りが見え始めるようになりました。
セルフケアは、たくさんのことをまずは棚に置いて自分を大事にしてあげることだと思います。これは女性も男性も関係ありません。

−−具体的なセルフケアの方法を教えてください。

〈柏田〉セルフケアといってもいろいろな切り口があります。セルフケアをするに当たって、自分の体に意識を向けて何が必要かを探ることが大事ですが、今回は皆さんに共通する方法を紹介します。
まずは、呼吸に意識を向ける方法です。体が丸まるぐらい、たまっている息を全部出し切ってください。息を吸う時は鼻から吸ってください。
呼吸の状態は、その人の心や体の状態を表しています。頑張っている時やイライラしている時、不安な時は呼吸が浅くなってしまいます。特に環境の変化がある春は、無意識に呼吸が浅くなっています。たかが呼吸ですが、呼吸を整えることによって自律神経やホルモンが整ってきます。
この方法は、夜、寝る前に行うのがお勧めです。寝る前に一日の反省をする方がいると思いますが、深く心地よい睡眠を取るには頭をリセットしてください。いろいろな出来事を息と一緒に出し切って、フレッシュな息を体に取り入れ、細胞に酸素が行き渡るイメージで空気の入れ替えをしてください。
また、私たちは常に未来や過去のことなど、いろいろなことを考えています。しかし、何かを成すためには、今この瞬間に集中しなければいけません。その方法として、例えば、お茶を飲む時にお茶の色や香り、味に集中することで一度、脳内をリセットできます。目の前のことに集中することは大事です。

〈難波〉今この瞬間を大事にすることは、自分を大事にしてあげることです。4月から5月にかけて、いろいろな悩みや生活の変化が出てくると思いますが、気持ちを整えることで力がみなぎってきます。

〈柏田〉日々の中でくつろぐ時間を取ることはとても大事です。心理的安全性を自分の中につくることで、そこに戻ることができます。そして、持続可能な働き方につながります。

−−最後に、リスナーの皆さんに伝えたいことはありますか。

〈柏田〉私は自分を整えていく、ご機嫌で健やかに生きていくことから何かを成していく、誰かと関わっていくということを大事にしています。良かったら皆さん一緒にしませんか。

〈難波〉SDGsを達成するには、他者との関係性の質の向上が必要です。しかし、まずは自分との関係性の質の向上が大事です。そこから誰かを大事にしたいという思いが生まれてくると思います。
自分を大事にしてあげることがスタートです。それが平和につながっていきます。今回もいろいろなことに気付かされました。

【第25回の出演者】
〈ゲスト〉開業保健師の柏田ひろみさん(宮崎市)
〈アドバイザー〉SDGsコミュニケーター難波裕扶子さん(日向市)
〈ナビゲーター〉松田祐子さん(FMのべおか)

□第25回の再放送□
27日午後8時、30日午前11時からの2回

□第26回の内容□
〈テーマ〉「世界中の子どもたちの命と健康を守るために」
〈ゲスト〉県ユニセフ協会(宮崎市)事務局広報部長の相田久雄さん
〈放送日〉5月18日午後1時から
〈再放送〉5月25日午後8時から、同28日午前11時からの2回

その他の記事/過去の記事
page-top