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まつりのべおか花火大会

本紙掲載日:2022-11-21
6面
第45回まつりのべおか実行委員長の榎本雄介さん

23日、大瀬大橋下流河川敷−6千発の花火、新ばんば踊りなど

◆榎本雄介実行委員長インタビュー

 「第45回まつりのべおか花火大会」は23日、延岡市大貫町の大瀬大橋下流河川敷で開催される。久々に登場する全長160メートルのナイアガラなど約6千発の花火を中心に、物産展や新ばんば踊り誕生60周年記念の還暦ばんばなどがある。本番を前に、榎本雄介実行委員長(48)に思いを聞いた。

−−祭りとしては3年ぶり。9月から延期して開催にこぎ着ける。意気込みは。

新型コロナの流行が始まって以来、街の中からにぎわい、ざわめき、人と人との触れ合いがすっかり失われてしまった。その象徴が祭りだと思う。さまざまなイベントが延期、縮小されている中で、「だからこそ市民を元気づける祭りを」との思いが強くなった。
本来であれば9月に、みこし、ばんば、太鼓、花火という大きな柱4本を完全に近い形で開催しようと準備してきたが延期とした。準備を進めている中で断腸の思いだったが、市民から「何とかやってほしい」「楽しみにしているよ」という声もたくさん寄せてもらった。より一層、祭りをなんとか、できれば年内に開催したいとの思いを実行委員メンバー全員で共有し、日程を決めた。

−−ポスターに「Re」の文字がある。込めた思いは。

祭りが延期になったことで、「祭りって何なんだ」「何のためにやるんだ」「どういう意味があるんだ」と立ち止まって考える時間を持つことができたと思う。その中でやはり原点に立ち返ることが大事じゃないかと思い至った。
私は祭りの根本は感謝と祈りだと思っている。地域に感謝し、神様に感謝し、ご先祖さまに感謝する。その気持ちを込めてみんなでばんばを踊ったり、みんなで気持ちを一つにしながら夜空に開く花火を見上げたり―。なんとか実現させたい、いい形で開催することで後世につないでいきたいという意気込みも込めて、「リターン」とか「リボーン」とか、「再び」の意味合いを込めた。

−−新ばんば踊り誕生60周年を前面に出している。

私は宮崎市出身だが、延岡に来て初めて風習、伝統を知り、素晴らしいと、「これは残してほしい」と心から思った。新ばんば踊りは延岡市民の宝だと思う。子どもからお年寄りまで踊ることができる。単なるイベント向けの踊りではなく、地区、地区でお亡くなりになられた方の遺影を飾り、供養ばんばという形で今でも盆の時期に踊られ、供養とも結びついている。それが延岡の新ばんば踊りの素晴らしいところだし、後世に引き継いでいかないといけない。
ところが新型コロナが始まって3回目の夏が過ぎ、延岡市で新ばんば踊りが踊られていない。市民みんなが本当に宝として踊ってほしい。
今年は60周年の記念の年。還暦祝いは今年しかできない。例年であれば企業にお願いして総踊りを行うが、今回は会場にお集まりいただいた一般のお客さまが踊ることができる。本来の意味で市民総踊りができたらと思う。
また花火大会の中でも、新ばんば踊りの還暦を祝えるようコラボレーションを考えた。歌詞、振り付け、太鼓のたたき方が決められたのも60年前。ばんば踊りの音楽、太鼓に合わせて打ち上げ、赤い花火も用意している。

−−花火大会の中で、供養花火も予定している。

故人の家族や友人からの寄付金で1発、1発、時間をかけて打ち上げる企画で、申込者には故人の名前と命日を書き入れた花火玉のレプリカを贈る。現在、私が一筆一筆、書いている。
入院や高齢者施設に入所し面会できない状況を、医者としてつぶさに見てきた。面会できず、ご家族と最期の時間を過ごせないまま亡くなる姿も見てきた。
葬儀もお別れの時も少人数で、ご近所、地域の皆さまが集うことなく送られることが今も続いている。きちんとした別れ、供養の時間を持つことができなかった人も多い。人との別れは瞬間ではなく、一連のプロセスを経て死を受け入れ、乗り越えていくもの。そこがなく、実感がないまま過ごしている人も多いし、自分にとって大事な人と最期の時を過ごせないのは残念なことで、心にぽっかり穴があいた状態がずっと残っていると聞いた。
心にあいた穴を少しでも埋めることができればいいなと供養花火を考えた。自分の心の中に大切な人を思い描きながら、その人と一緒に夜空を見上げている気持ちで、花火を見上げていただけたら幸い。感謝と祈りがテーマで、一つの形だと思っていただければ。

−−皆さんに一言。

応援の声や、区募金や企業募金など協力をいただいている。市民一人一人が力を合わせて開催できれば。花火1発、1発思いを込めて見上げ、まつりのべおかの伝統でもある、市民みんなでつくり上げる花火大会になれば。
ぜひ家族連れで来て延岡のおいしい物を食べ、秋の一日を楽しんでほしい。市民の皆さまにはぜひ午後5時には踊るつもりで来て、踊りの輪に加わってもらい、花火も楽しんでほしい。

◆24日のごみ拾いに参加呼び掛け−まつりのべおか実行委

 第45回まつりのべおか実行委員会は、翌24日午前7時から会場でごみ拾いを行う。市民に広く参加を呼び掛けている。

 会場周辺でのごみ拾い活動で、軍手やごみ袋などは実行委員会が準備する。「市民みんなでつくる祭り。ごみ拾いにも多くの皆さんに参加してもらえれば」と榎本実行委員長。


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