農作業、より安全に−オペレーター養成研修会
本紙掲載日：2022-10-04
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トラクター運転操作を指導
農業従事者の高齢化や就農人口の減少が問題となる中、延岡市農業労働力確保対策協議会（日�盥�則会長、１５人）は９月２６、２７日、お試し就農「農業用機械オペレーター養成研修会」を延岡市差木野町で開き、市内から５人が参加してトラクターの操作を体験するなどした。
講師は同市鹿小路の農業牧野恭広さん（５８）。初日の２６日は午前の農作業安全対策講習に続き、午後から牧野さんが所有する広さ７ヘクタールの一角で、５７〜１１３馬力の大型トラクター６台を使って実技。安全に運転するための作業の確認を重点的に学んだ。
牧野さんは、ターン時に隣接する土地の網や作物に車体を引っ掛けないよう入念に指導。参加者は、ハンドルを切るタイミングが分かりやすいように、最初は自分で目印を決めて回るなど工夫をし、何度も繰り返すことで覚えていった。
また、参加者は総重量７トンもある海外製トラクターの運転も体験。牧野さんの指導を受けた後、ゆっくりと前進し畑の中を往復していた。
日頃から畜産業で小型トラクターを運転しているという同市北浦町の木原清美さんは「今までゆっくり教えてもらう機会がなく、我流で運転していた。指導中は丁寧に教えてもらえるので何があっても大丈夫という安心感があった」と満足した様子。
牧野さんは「トラクターは農業従事者しか操作できないと思われているが、誰でも乗れる。また、さまざまなメーカーのトラクターを操作できるようになることで即戦力になってもらいたい」と話した。