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にぎわう海、取り戻したい−B&Gトトロ海洋クラブ

本紙掲載日:2022-09-20
6面

多彩な市民参加型のイベント企画−土々呂東浜

 B&Gトトロ海洋クラブ(斎藤英二代表)は、延岡市の土々呂東浜(旧土々呂海水浴場)に、海水浴場だった当時のようなにぎわいを取り戻そうと、さまざまな活動に取り組んでいる。このほど開いたマリンスポーツ体験会では、子ども連れの家族らが複数のマリンスポーツを楽しんだ。

 同所は1971年まで土々呂海水浴場としてにぎわった。夏には利用する人のために臨時の駅ができたほどで、近くにあった海の家は夜までにぎわっていたという。

 しかし、海の汚染などの影響を受けて閉鎖。かつて、海水浴を楽しむ子どもらで一面がにぎやかだった同所は、静かな場所になってしまった。

 当時を知る地元の人たちは2016年、「せっかく海があるのに遊ぶ人がいないのはもったいない。子どもたちが遊べる環境を」とトトロ海洋クラブを発足した。

 17年には、自然体験活動などを通し、青少年の健全育成と幼児から高齢者までの心と体の健康づくりを推進するB&G(ブルーシー・アンド・グリーンランド)財団の認定クラブに。財団から救命胴着やヨット、カヌーなど、活動機材が配備された。

 海水浴場が閉鎖され既に50年以上。当時のにぎわいはもちろん、この場所で泳ぐことができていたことさえ、知らない世代の方が多くなった。16年からは海の日など年に数回、関係機関の許可を受けた上で、マリンスポーツ体験会や、「ととろ浜まつり」でのシーカヤック競漕(きょうそう)大会、「海ごみゼロフェスティバル」と題した清掃など、「この場所の良さを知ってほしい」と、市民参加型のイベントを企画している。

 マリンスポーツ体験会には、小さな子どもだけでなく、「孫が来たときに遊ばせたい。そのために体験しておきたい」と参加した男性ら、幅広い年齢層が集まった。

 参加者は会員らの手助けを受けて、SUP(スタンドアップパドルボート)やカヌー、カヤック、海上バイクなどを体験。恵まれた天候の下、非日常的な体験を満喫していた。

 当日は記者も参加し、シーカヤックやSUPを体験してみた。


◆マリンスポーツ体験記−初めてのマリンスポーツ満喫

 シーカヤックやSUPに乗り、初めてのマリンスポーツを体験した。

 同クラブでシーカヤックの指導を担当している瀧口一喜さん(43)にパドルの使い方を指導してもらった。浜辺で右、左と交互に回しながら練習をしたのだが、実際にパドルを海面にくぐらせるとびっくり。潮の流れの影響か、思うように前へ進めない。

 海に入る前に瀧口さんから「カヤックの先端が右側に向いた時は右側を重点的にこいで」と教えてもらったことを思い出し、全体重を使いながら正面へと向き直した。一度、浜辺に戻ると同クラブの斎藤英二代表(67)から「右手でパドルを持っていたら、その上に左手を重ねて前に押し出すように」とアドバイスを受けた。

 2度目の挑戦。力任せにこいでいた時とは違い、手前に軽く押し出すだけで、ぐんぐん進んだ。潮風を切るほどの速度が出るようになったころには、何度も乗って楽しんだ。

 続いてSUPも体験させてもらった。バランスが取れるようになるまで、ボートの上に座っていたのだが、波に揺られて一向に立てない。

 カヤックとは違って少しでも動くと重心がずれて転覆しそうになるが、タイミングを見計らって、やっとの思いで立った。今までできなかったことが、周囲の人からアドバイスをもらい、自分の手で成し遂げることができると、達成感がありうれしい。

 その後も適度に休憩を挟みながらマリンスポーツを楽しみ、夏の思い出となった。B&Gトトロ海洋クラブや関係者の皆さん、ありがとうございました。


◆マリンスポーツ体験記−触れたスタッフの思い

 砂浜に張られたテント、一定時間ごとに設けられる休憩時間、ライフジャケット装着の徹底など、しっかりと管理された会場は、「安全に、魅力に触れてほしい」との思いを感じた。

 海辺では子どもらが、海に浮かべた浮島から飛び込んで遊んだり、シーカヤックを気持ちよさそうにこいだり。支える側のスタッフも笑顔が絶えなかった。

 メンバーが目指すのは「マリンスポーツができる遊泳場」で、「観光の目玉になれば」「人がたくさん来るような場にしたい」という声も聞かれた。

 事務所内には、海水浴場だった頃の写真が飾られていた。飛び込み台の周りに子どもたちが所狭しと集まり、みんな楽しそうにしている姿は強く印象に残った。そして、高嶋文夫事務局長(67)の「毎日ただで飛び込み台に来ていた。今やっているのはその恩返し。あの頃のように戻したいし、ここの良さを知ってほしい」の言葉も。

 初めて乗ったシーカヤックも、余裕そうに笑顔で立つ後輩を見て挑戦し、見事に海水を飲むことになったSUPも、もう一度やってみたい魅力であふれていた。乗せてもらった水上バイクは、経験したことのないスピード感と心地よく感じる風、そして何よりも海から見る町の風景に、高揚感を覚えた。

 50年以上がたち、水質の問題はないという。近い将来、自然豊かな経験ができる同所がかつてのようなにぎわいを取り戻し、地元の子どもたちがその魅力に触れることができる場になればと願う。


◆25日に一斉清掃活動、参加呼び掛け−マリンスポーツ体験会も

 同クラブは、25日午前9時から土々呂東浜で全国一斉清掃活動「海ごみゼロフェスティバル」を開く。参加を呼び掛けている。

 増加し続けている海洋ごみを減らす対策のため、日本財団と環境省が実施している取り組み。5月28日〜6月12日を「春の海ごみゼロウィーク」、今月17〜25日を「秋のごみゼロウィーク」と定め、清掃活動を強化して実施している。

 当日は午前9時に同所に集合。開会式後、午前9時30分ごろから約1時間、清掃活動を行う。

 参加者を対象に、正午から午後3時までは「マリンスポーツ体験会&シーカヤック競漕大会練習」を行う。シーカヤック、SUP、ヨット、浮島、ウエーブスキーなどの体験ができ、団体傷害保険料として100円を受付時に徴収する。午後については、中学生以下だけの参加はできない。

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