仕事への意識高める－旭中学校

本紙掲載日：2022-09-13

6面

永友社長（右）から会社について説明を受ける生徒

生徒はさまざまなところで使われているベアリングに興味津々

地元企業で見学やインタビュー

　延岡市立旭中学校（石川優子校長、２３４人）の２年生８０人が８日、市内の企業を訪問、見学する職場訪問学習を行った。

　見学やインタビューを通して、働くことの意義や職業に対する意識を高めるとともに、将来の仕事について考えるきっかけをつくることが目的。２年生は２班に分かれて、それぞれ３社を訪問した。

　同市天下町の産業機械商社・三井（永友宣彰社長）には、４２人の生徒が訪問。社員が、商品が整頓されている倉庫内を案内しながら、同社の主力商品としてメーカーから仕入れているベアリングとポンプを紹介。このうち、ベアリングは機械の軸をなめらかに回転させる部品で、飛行機のジェットエンジンや風車などの身近なものに使われており、「ベアリングは摩擦をゼロに近づける役割を担っている。小さな力で回転をスムーズにさせている」と説明した。

　その後、同社の社員は働く上で周りの人やものに気を配っているとし、「私たちは『目配り』『気配り』『心配り』『耳配り』『口配り』の五つを重要視して仕事をしている」と話した。

　また、事務所では永友社長が同社の概要を説明し、商社について解説している動画を視聴した。永友社長は「学んだことを頭の片隅において、勉強に励んでください。また、仕事はいろいろあります。いろいろなことに興味を持ってください」と締めくくった。

　川﨑温心さん（１３）は「説明を聞いて商社の役割がよく分かった。部品を保管している倉庫がきれいに整頓されていてすごいと思った」と話していた。

　なお、３０日には同市立恒富中学校の２年生が職場訪問学習を行う予定。

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