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坪谷小の児童が一部を収穫

本紙掲載日:2022-09-09
1面
色鮮やかな5色に染まった実習田の前で、刈り取った稲穂を掲げる児童

5色に染まった実習田−日向市東郷町

 日向市東郷町の坪谷小学校(荒神雅彦校長、19人)の全校児童は8日、同校近くの実習田「気合田(きあいだ)」で、色鮮やかに実った五色米の一部を収穫した。

 働くことの喜びや尊さ、協力して作業に取り組む素晴らしさなどを学ぶことが目的。実習田を管理する地元の寺原正さん(73)に指導を受けながら、2007年から毎年稲作に取り組んでいる。

 実習田の広さは約800平方メートル。約300平方メートルで生け花などの観賞用にも最適な古代米の五色米を育て、残りに一般的なもち米を植えた。五色米は「赤の毛」「黒の毛」「白の毛」「赤もみ」「黒もみ」の5品種。児童が5月に種をまき、6月に田植えをして約1メートルの高さに育った。

 この日は、実習田で始めの会があり、高学年児童が斜め上に刈るなど稲刈りのこつをイラストを用いて紹介。続いて、寺原さんが「自然の恵みに感謝しながら、楽しく刈ってください」と呼び掛けた。

 稲刈りは、3班に分かれて作業。児童は一列に並び、鎌を使って色ごとに1〜3株ずつ丁寧に収穫した。刈り取った稲穂は、田んぼの外まで運び、色ごとに分けて並べた。収穫した稲穂は、児童が持ち帰るほか、地元の郵便局や駐在所、公民館など近隣の施設に届けるという。

 今後は、残りを今月下旬に刈り取る計画で、10月に脱穀体験、12月には餅つきを予定している。

 柏田佳波さん(5年)は「班長として指示を出しながら刈ったので、難しい面もあったけど上手にできた。次回もみんなが笑顔になるようにきれいに刈りたい」。山床拓眞さん(同)は「最近、見ていなかったので大きくなっていて驚いた。次回は、全ての稲を素早く刈ってすぐに干せるようにしたい」と話した。

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