鮮やかカラー横断歩道

信号機のない県内

◆２７カ所・うち、県北６カ所−県警

　横断歩道の歩行者優先と正しい横断を徹底しようと、県交通企画課は県内２７カ所の横断歩道をカラーで舗装した。歩行者、運転者に安全意識の高揚を促す県独自の試み。歩道の白線と白線の間、手前の予告表示（ダイヤマーク）の内側と外側を赤色に塗った。

　カラー舗装にした２７カ所は県警が指定しているモデル横断歩道。通学路や大型施設の近くにあって人通りが多く、信号機がないため、特に事故が起こりやすい地点という。

　２７カ所のうち県北は６カ所。延岡署管内３カ所、日向署管内２カ所、高千穂署管内は１カ所。

　延岡警察署によると、延岡市土々呂６丁目の横断歩道は、過去１０年間で１５件（人身１２件、物損３件）の交通事故が発生。中には重傷事故と死亡事故も含まれ、国道１０号上にあり、交通量も多いことから、特に注意を呼び掛けている。

　また昨年、延岡署管内で発生した死亡事故のうち、１件が横断歩道で発生していることもあり、佐藤康宏交通課長は「歩行者と自動車の接触事故は、死亡事故につながる可能性がきわめて高い」と強調。「横断歩道を見かけたら必ず周りを確認し、歩行者がいれば、優先する意識を常に持ってほしい」と呼び掛けた。

　土々呂町６丁目のほか、カラーで舗装された県北のモデル横断歩道は次の通り。

［延岡市］中川原町３丁目の延岡中川原郵便局先▽旭町２丁目２番地１先道路上のイオン延岡店北側

［日向市］富高６０５番地先道路上の高見橋南詰め交差点▽都町の道路上

［高千穂町］三田井の道路上