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200人長ざお振るう

本紙掲載日:2022-09-02
6面

3年ぶり−三ケ所川で釣り大会

 西臼杵漁業協同組合(矢野文昭組合長)の「三ケ所川釣り大会」は8月21、27、28日、五ケ瀬町三ケ所の各地で開かれた。このうち28日は、町役場近くの貫原橋より下流約400メートルにヤマメ200キロを放流、町内外から訪れた釣り人や家族連れ200人が長ざおを振るった。

 三ケ所川は清流五ケ瀬川の支流で、透明度の高い水とヤマメやウグイなど豊富な魚種が生息していることから人気のスポット。釣り大会は、地域活性化などを目的に30年以上続いていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続中止に。今年は3年ぶりの開催となった。

 早朝に受け付けを済ませ、川の両端で〃その時〃を待ち構えていた参加者たちは、始まりの合図とともに一斉に釣り糸を投入。川のせせらぎと豊かな自然に包まれながら、指先を伝うアタリに神経を研ぎ澄ませた。

 一方、子どもたちは魚のつかみ取りに大興奮。岩で水流をせき止めて作った天然のいけすに飛び込み、恐る恐る手を動かしながら足元の魚を探った。50センチ級のヤマメやウナギが揚がると、周囲から「すげー!」「きょうのごはんは豪華だ!」などの歓声も上がっていた。

 福岡県から釣りに訪れた原田重晴さん(75)は「数年ぶりに参加した。釣果はいまいちだが、釣れなくても楽しい」。つかみ取りに参加した馬原稜佳さん(11)=高千穂町三田井=は「魚が足に寄ってきてくすぐったかった。(魚の)頭をつかむことを意識したらたくさん捕まえられたので良かった」と笑顔。

 西臼杵漁業協同組合の落合洋二理事(65)は「小さな町だが、このような催しで人が集まることで地域活性化に貢献できればと思っている。私たち漁協関係者も毎年皆さんに会えるのが楽しみ」と話した。

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