子どもの笑顔と駄菓子を〃交換〃

３月１２日、＃北川コフレ「だがしの日」

　家族で自然体験や買い物などを楽しむ癒やしの場「＃北川コフレ」（妹尾麻樹代表）は、３月１２日午前１０時から午後３時まで、延岡市北川町川内名の同所で、子どもの笑顔と駄菓子を〃交換〃する県内で初めての「だがしの日」イベントを開催する。多くの来場を呼び掛けている。入場無料。

　「だがしの日」は、「ＤＡＧＡＳＨＩ」を通じて世界中の人々の笑顔に貢献しようと、岡山県の菓子メーカーの提唱で結成された「ＤＡＧＡＳＨＩで世界を笑顔にする会」が立ち上げたプロジェクト。３月１２日が記念日登録されている。

　２０１６年に初開催以降、全国各地に広がり、東日本大震災や西日本豪雨の被災地支援としてイベントを開催するなど、貧困や虐待、災害などで苦しむ子どもたちの応援も続けてきた。

　＃北川コフレでは、同所を手伝うスタッフが以前、同菓子メーカーで働いていた縁で、宮崎でもできないかと企画。来年以降も毎年開催を予定している。北川町には十五夜の日に近所を回って菓子をもらう風習が残っており、妹尾代表（４５）は「同じように子どもが大人になった時、『１年に１回、だがしの日というお菓子をもらえる日があった』という思い出が残れば」と望む。

　同所でのコンセプトは「昭和レトロ」。昔の遊びを体験するコーナーなどを設ける予定で、「子どもが笑うと大人も笑顔になる。子どもから大人まで楽しんでもらえるイベントになれば」と期待する。昭和の懐かしい道具や生活用品を展示し、昭和の音楽を流す。子どもたちの「なんでも発表会」もある。

　当日はメインとして、「だがしの日とは」の紙芝居を読み、みやざき犬のかぁくんが、高校生以下を対象に駄菓子を配布する。子どもの笑顔との交換としており、駄菓子の販売はない。他に、屋台風飲食物の販売や、有料のワークショップがある。

　＃北川コフレは、「女性を中心にみんなに癒やしを提供したい」と昨年３月２０日にプレオープン、４月２９日にグランドオープン。これまでに大小複数のイベントを開催してきた。今回はプレオープンから１周年の記念でもある。「最初は女性を中心にと始めたが、活動を通して老若男女問わずに笑顔にできる場所を提供したいと感じた」と節賀礼子さん（４５）。「ずっと続けたい」と声をそろえた妹尾代表と節賀さんは「たどり着くのは子どもの笑顔。田舎だけど、自慢できるくらいのすてきなまちづくりにつながれば」と意気込む。

◆翌日はマルシェ

　「だがしの日」の翌１３日午前１０時からはマルシェイベントを開催。みやざき犬むぅちゃんのダンスパフォーマンス、延岡市のダンススクール「スタジオコスモ」の出演、バンド演奏なども予定する。

　場所は、国道３２６号線を大分県方面に進み、恵比須橋を渡ると右側が駐車場。駐車場から会場まで徒歩３〜５分ほど。

◆出演者、ボランティアを募集

　出演者やボランティアを募集している。詳細は次の通り。

▽「なんでも発表会」（１２日）出演キッズ募集＝会場で歌、ダンス、楽器、お笑いパフォーマンスなど自分が得意なことを披露する。５日締め切り。

▽「昔の遊びコーナー」（１２日）仕掛け人募集＝昔ならではの遊びを子どもたちに教え、一緒に遊ぶボランティアを募集する。

▽昭和のレトロアイテム募集＝会場の館内に展示する、昭和を感じさせる看板、写真、お菓子の空き缶などを無料で貸してくれる人を探している。展示後、返却予定。

▽会場設営、運営ボランティア募集＝前日までの会場設営や当日の運営を支えるボランティアなど協力者を募っている。