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私の一冊(12)岡田商店常務取締役・岡田光さん

本紙掲載日:2022-02-17
7面

「100年前の女の子」(船曳由美著、講談社刊)

◆本はサラダ感覚ですぐ買っちゃう

−−この本との出会いを教えてください。

11年前の生協のカタログに載っていたんです。タイトルにピンときて。ちょうど子どもが生まれた時で、いよいよ美郷町に根差して生活、子育てをしていくという転換期に手に取りました。それから何十回も読んでいます。

−−どんな内容ですか。

著者船曳さんのお母さんの子ども時代の話を、船曳さんが取材して書いています。
明治40(1907)年ごろ、100年以上前なので電気もぎりぎり無い時代。栃木県足利の農村を舞台に、船曳さんの母テイの目線で、人生模様や日々の暮らしが書かれています。
素晴らしいと思ったのは、人に寄り添う自然や、人の信じる神様がすごく鮮やかに描写されていることです。
お盆には先祖が帰ってくることや一つ一つの物に神様が宿っていることを本当に信じているし、それを大切にしている。大みそかにも大みそか〃様〃を付ける。皇大神宮様や大黒様から、かまど神様、便所神様など。テイの家は農家だから、くわやなたなどの農具も祭ります。
「テイにはどんな神様よりもいちばんありがたく思えて、農具の前で深々と頭を下げたものだった(文中)」など、本当に神様を信じていて大切にしていたんです。

−−どんな時に読み返すのですか。

気付いたら、ふと手に取っています。本を読む時に、映像みたいに頭の中に流れてくるのが好き。この本で言えば、お風呂の火の話とか。
いつもは、料理をするかまどから火を持ってきてたきますが、正月はちゃんと最初から火おこしをしてお風呂を沸かす。沸いたら拍子木を鳴らす。その拍子木が聞こえた近隣の人たちがお風呂をもらいに来る。お風呂をもらいに来る人たち、拍子木の聞こえる範囲が、助け合う仲間だったりする。
文化本やしきたりを説明する本は他にもありますが、これには主人公の気持ちが書かれています。自然や神様に対して感謝、敬意、畏怖の念を持ち、季節と自然に寄り添っている。こういう暮らしがしたいわけではないけれど、この感覚、気持ちを常に忘れないようにしたいです。

−−幼い頃から本好きとのことです。

小学生の時、「小さい魔女」(オトフリート・プロイスラー作、大塚勇三訳、ウィニー・ガイラー絵、学研プラス刊)を読みだしたら入り込み、一気に何度も読んで、そこから活字好きになりました。
今でも年間100冊ほど読みます。本はサラダ感覚ですぐ買っちゃう。確実に自分のためになるから、食べ過ぎても罪悪感がないというか、体に良いことしているみたいな、サラダの感覚なんです。

−−だしソムリエの資格を持っています。お薦めの本はありますか。

「完全理解日本料理の基礎技術」(野崎洋光著、柴田書店)は、新人の料理人向けに書かれたもの。プロ向けだけれど、プロの初心者向け。だから分かりやすいし、詳しく書いてあります。
貝の腸はどこにあるとか、さばき方とか。料理人や社会人としての心構えから、お客さまへのもてなしの心得、仕入れの心得まで。ここまで書いている本はなかなかありません。下ゆでの仕方やだしの取り方まで学べますよ。
(美郷町北郷)

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