授業支援、全教科に拡大

本紙掲載日：2021-12-11

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のべおかはげまし隊の２０２１年度第２回隊員等研修会

１０年経過隊員らの表彰も行われた

のべおかはげまし隊が研修会

　延岡市内の小中学校で授業支援に取り組むＮＰＯ法人「学校支援のべおかはげまし隊」（佐藤邦典理事長）の２０２１年度第２回隊員等研修会は１１月２６日、同市本小路のカルチャープラザのべおかであり、これまで数学（算数）、理科、英語の授業で行っていた支援の対象を全教科に拡大することなどを確認した。

　研修会には隊員や市教委関係者ら約１１０人が参加。「志は高くボランティアのハードルは低く」「できることをできるときにできる範囲でする」をテーマに掲げ、対象教科の拡大によって学校からのニーズに幅広く対応するとともに、無理のない支援内容にすることで、新規入隊につながりやすい環境を整えていく方針を共有した。

　また、これまでの活動の問題点として、同隊への依頼や隊員との打ち合わせなどが教職員の負担増になっていることが取り上げられ、解決法として手続きの簡素化、迅速な対応を実現する効率的な隊員派遣システムの構築が示された。

　佐藤理事長は、児童生徒が「指導を受ける」から「自ら学ぶ」へと変化しつつある学習環境に触れ、「隊員も指導支援だけでなく一緒に学ぶことを重視しながら、子どもたちを見守り励ましていくことが重要」と話した。

◆１０年経過・リーダー、５年経過隊員を表彰

　この日は、１０年経過隊員とリーダー経験５年経過隊員の表彰もあり、佐藤理事長が１０人に賞状を授与。代表であいさつに立った石田武久さん（７９）は「日々、学校で感動と喜びを共にしながら子どもたちの成長の姿を楽しく見守らせてもらっている。今後も引き続き活動に努めていきたい」と謝辞を述べた。

　のべおかはげまし隊は２００９年、旭化成延岡ＯＢ会員ら２３人で結成。同年１０月８日に実施した岡富中学校での授業支援で活動を開始し、１２年にＮＰＯ法人化した。新型コロナウイルス感染拡大以降、約１年半の中断期間を経て今年１０月から活動を再開している。

　現在の隊員数は約１４０人。入隊は随時受け付けており、「経験豊富なベテランも多数いるので、どなたでも安心して活動していただけます」と呼び掛けている。

　問い合わせは同事務局（電話延岡２９・３７８６、ファクス延岡２９・３７３９）。

　表彰を受けたのは次の人たち（かっこ内は所属）。

隊員１０年経過表彰＝清水豊（岡富中）永田堅志（延岡中）雪竹茂（同）石田武久（恒富中）堀田万作秀（東海中）山﨑まり子（同）藤縄豊（同）富山紀光（西階中）藤本稔（旭中）▽リーダー経験５年経過＝佐藤妙子（恒富中）