新電力減額修正案に賛成多数
本紙掲載日：2021-06-19
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延岡市議会予算審査特別委
◆読谷山市長「大変遺憾」
１８日に開かれた延岡市議会予算審査特別委員会（白石良盛委員長、２６人）は、市が今年度中の設立を目指す地域新電力会社設立事業を盛り込んだ一般会計補正予算案のうち、同事業の約６千万円を減額した修正案を賛成多数で、可決すべきものと決定した。
委員からは、「３月の提案内容と同じ。私たちが提案した内容が盛り込まれていない理由は」などの質問があった。読谷山市長は、計画を変更しなかった理由について「容量市場の動向は依然として確定しておらず、具体的に数字として計画に盛り込める状況にないため、同じ考えに基づかざるを得なかった」と説明した。
休憩後、友愛クラブ、自民党きずなの会、公明党市議団、社民フォーラムの４会派代表が連名で修正案を提出した。提案理由では「前回の審査同様、この事業を否定するものではない」とした上で、安定経営などが求められること、市民団体から創業事業計画見直しの要望書が提出されていることを指摘。「市民への理解・浸透を図る意味でも、もう少し時間をかけて検討すべき」とした。
委員会終了後、読谷山市長は「地元の事業所の苦しみ、市民の生活の厳しさや不安をまったく分かっていない判断で、大変遺憾」と述べた。
地域新電力会社の設立をめぐっては、市議会３月定例会で、出資金６千万円などの事業費を減額した議員発議の修正案を可決し、３月２９日の再議でも修正案を再び可決。設立事業は事実上２度否決された。