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頼れる主将、連続8得点−日向クラブ

本紙掲載日:2020-02-03
9面
【男子決勝・日向クラブ―ビギナーズB】第3クオーター、連続でシュートを決める日向クラブの山瀬

夕刊デイリー新聞社杯バスケットボール大会・ハイライト

◆ベテランと若手が融合

 32―31から始まった決勝の第3クオーター。先に2点シュートを決められ、嫌な空気になりかけたその時だった。「チームはいつも後半の入りが悪いので、気を引き締めていた」。日向クラブの山瀬稜のスイッチが完全に入った。

 ミドルレンジやゴール下から次々にシュートを沈め、連続8得点。「パスがいい形で回ってきたので絶対に外せないと思った。きょうは感触が良かった」。頼れる主将がここ一番で集中力を発揮し、点差を40―35まで広げた。

 さらに曽根崎文博が続いた。「相手は教え子。小学生の時に指導していた。だから余計に負けたくないと思っていた」と特別な思いで戦った背番号21が「〃ゾーン〃に入った」。このクオーター終盤、45―43と詰め寄られた状況から2点、3点、2点、3点と4本のシュートを立て続けに決めた。

 結局、鬼門だった第3クオーターに大きなアドバンテージをつかみ、5年ぶりに王座奪還。曽根崎は「前の試合で活躍した(同じチームの)兄にも刺激を受けた」。活躍の裏には、準決勝で3点シュートを5本も沈めた五つ上の兄友章の存在もあったと強調した。

 スターティングメンバーのほとんどが30代だった。山瀬は「若い子には絶対に負けたくないという気持ちだった」と笑顔。一方で今季から加入した21歳のPG田中源一朗が上手にゲームメークするなど「みんなで楽しくできたのが良かった」とベテランと若手の融合にも手応え。「もっと仲間を増やし経験を積んで、上を目指したい」とチームの活性を望んだ。

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