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デイリー健康大学延岡会場(下)−胃がんリスク検診

本紙掲載日:2020-01-31
2面
講演する今田真一院長

いまだ内科・消化器科・今田真一院長

◆ピロリ菌除菌で元気な胃に−ABC検診を有効に役立てて

 「ABC検診」とは胃がんを見つける検診ではなく、皆さんの胃がどのぐらいの確率で胃がんになりやすいかを調べ、胃カメラをするきっかけをつくるものです。

 A群はピロリ菌はおらず、弱っていないきれいな胃で、ほぼ胃がんにはならない。B群はピロリ菌はいるものの、胃は弱っていないのでがんになる人は年間で1000人に1人ぐらい。C群はピロリ菌がいて、胃も少し弱っている。500人に1人ぐらいが胃がんになる。

 D群は胃がボロボロでピロリ菌すらいない。この場合、80人に1人が胃がんになると言われています。胃が弱り、胃の粘膜の萎縮が進み、ピロリ菌がすむことができなくなった状態だと考えられ、胃がんのリスクが最も高いとされています。

 E群はピロリ菌を除菌した後の人です。ピロリ菌がすでにいない上、年に1度、胃カメラをすることが推奨されているので、ABC検診を受ける必要はありません。

 ABC検診の特長は、特定健診と一緒に採血できることです。その結果で、専門の医師と相談して、胃カメラの予定を決めるといいでしょう。

 ABC検診がうまく判定されない場合もあります。胃酸を抑える胃薬を飲んでいる場合は胃酸が抑えられていますし、胃を切った人は胃酸が出ないので、どちらとも胃が弱っていると判断されます。腎臓が悪い人は、胃酸濃度が上がってしまうので、ピロリ菌がいるのに、いない胃に間違えられることがあります。

 ABC検診は、毎年するものではなく、成人は原則として一生に1度受ければいいとされています。もし、B、C群の場合、胃を再び元気にするためにはピロリ菌を除菌したほうがいいでしょう。ただし、胃カメラをしていない場合、健康保険が使えないので、ピロリ菌を除菌する薬は自費になります。B〜D群の人はまず、一度胃カメラをして、ピロリ菌がいれば除菌療法、すでにいなければ胃カメラで定期的に検査する形になります。

 もし胃にがんがあると、ピロリ菌を殺しても胃がんには効果がありません。除菌療法を行う前に一度胃カメラをして、胃がんがないことを確認しましょう。ピロリ菌に感染している人は、5年間で3%の確率で胃がんになりますが、ピロリ菌を除菌すると、胃がんになる確率が5年間で1%に下がります。ピロリ菌を除菌した人は除菌していない人の3分の1、胃がんになりにくいと言われています。

 2013年からピロリ菌の除菌が保険適用になりました。胃がんで亡くなる人の数が年々減り、5万人ほどいたのが、現在は4万5000人くらいにまで減っています。胃がんになる人を少しでも少なくするために、ABC検診を有効に役立てる必要があります。

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