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上杉忠弘(延岡出身)さんロングインタビュー(2)

本紙掲載日:2017-12-28
7面

活躍するイラストレーター

◆上杉さんと“共作”塗り絵本

 マガジンハウスが10月に発刊した「自律神経が整う魔法の塗り絵」(マガジンハウスムック、an・anSPECIAL)は、全ページのイラストを上杉忠弘さんが担当、自由に色を塗ることで上杉さんと〃共作〃の絵本が完成するというユニークな塗り絵本だ。定価907円(税別)。
 自律神経研究の第一人者、小林弘幸医師(順天堂大学医学部教授)が監修。小林医師は塗り絵について「ただもくもくと色を塗るだけで、自然と呼吸が整い、自律神経の乱れが改善される」という。
 上杉さんのイラストは「ここではないどこかへ」のタイトルで、主人公の女性が街を歩き、人と出会い、木の下でたたずみ、犬を連れて散歩する姿などが線だけで緻密に描かれている。
 用意したい画材や筆の使い方、塗り方のコツなどをアドバイスするコーナーもある。

◇絵を見てください

 イラストレーターになろうと出版社に作品の持ち込みをしたことがあります。僕は、知らない人と会って話すとおなかをこわす人でした。だから東京の有名な出版社に絵を持っていって見てもらうというのはものすごい冒険なんです。電話も怖かったので、いきなり出版社の玄関まで行き、受付で「絵を見てもらいたいんですけど」と言いました。見てもらえなかったですね。
 思い切って出版社に電話をしたことがあります。「じゃあ○日に来てください」というところまではたどり着けたんですが、あまりの緊張で眠れなくなって、直前にちょっとだけ寝ようと思い、起きたら約束の時間を数時間オーバーしていて、もう行かなかったということもあります。

◇30歳を前に

 谷口ジローのアシスタントをしながら30歳が近づいてきました。「これからイラストレーターになろうというのに30歳を超えたらまずい。やっぱり持ち込みをしなければ駄目だ」と思い、描きためたものをファイルにして出版社に持ち込んで見てもらうということをしました。
 ファッションイラストレーションぽいものを10社ぐらいの出版社に持ち込みました。どこも「いい絵ですね」とは言ってくれましたが、「でも、うちでは使えない」ということなんですね。どこからも連絡がありませんでした。
 どうしようかと思い、イラストの専門誌を開いたら、「イラストレーターが一番載りたい雑誌は何か」という特集があり、一番は女性誌の「an・an(アンアン)」でした。
 僕が持ち込みをした10社は、ここだったら載るんじゃないか、と自分で勝手に判断した出版社でした。でも何の反応もなかった。「下からが駄目なら一番上からいこう」と決め、マガジンハウスの「an・an」の編集部に電話して、見てくださいと言いましたが、あまりにも持ち込みが多いので直接は見ませんが送ってください、と言われました。
 送ったイラストなんて絶対に見るわけないと思ったので、マガジンハウスが出している違う雑誌だったら見てもらえるんじゃないかと思って、当時やはり有名な女性誌「Olive(オリーブ)」に見てもらおうと思いましたが、そこも見てもらえませんでした。

◇「ヒャー」という感じ

 もっと年齢層の高い雑誌の「クリーク」に持ち込んで、雑誌のデザインを監督しているアートディレクターに見てもらったら、「なかなかいいんだけれど、顔が誰かの絵に似ている。もうちょっと特徴があった方がいいね」と言われました。結局そこからも連絡がなかった。「ああ、僕はイラストレーターにはなれない。ずっと漫画家のアシスタントでいいや」と思っていました。
 すると年末ぐらいに電話がかかってきて、「次の号でイラストをお願いしたい」と言われました。それは「クリーク」の編集長が変わり、編集部も変わるので絵柄の違うものはないかということになり、たまたまその編集部に残してきた僕のイラストが目に留まったということです。もう「ヒャー」という感じでした。
 当時のマガジンハウスの雑誌はたくさんイラストを使っていました。「エクササイズを描いてください」とか「ふられて泣いている女の人を描いてください」などと言われても、どう描いていいか分からない。ひどい絵を描いたなと思っても締め切りが来たから仕方なくて出してしまって、次のからは仕事が来ないなと思っていたら、また来て安心するということを繰り返していました。

◇つり目を描く

 当時は、「おしゃれなフランスっぽい絵を描いてください」というようなオーダーが多かった。「日本人がなぜフランスを描かなければいけないんだ」と思った。僕は小心者なんですが、ひねくれ者なのです。だから、今でもそうですが西洋人が東洋人を描くとき、目をつり上げて描くじゃないですか。あれをやろうと思って、わざとつり上がった目を描いていたんですね。
 出来上がったキャラクターにすごく違和感がある。「こんな変な目を描くのはやめてください」と言われ、「分かりました」と言って変えるんですが、次の依頼が来るとまた同じ目を描く。そのうち自分が飽きてきて違う目を描いたら、「なぜつり目じゃないんですか。つり目にしてください」と言われた。最初は何か変だと思われても、続けていくと、それがオリジナリティーとして見られるということです。
 皆さんも、これから仕事をするときに、今はやっているのはこういう感じのものだから、こういうものを描いてくださいと言われても、あまりそこに流されずに自分が描きたいものを描くということが非常に大事だと思いますね。

◇ついに「an・an」

 当時はたくさん仕事をしていて、イラストで暮らせるようにはなっていました。それで谷口ジローのアシスタントを辞めて、これでイラストでいけるなと思っていたら、雑誌「クリーク」がなくなります、と言われて大ショックです。
 またアシスタントに戻るかなと思ったんですが、「クリーク」の編集部の人たちが「an・an」や「Olive」に移って、その人たちから仕事が来るようになりました。恋愛とかダイエットなどを説明するようなイラストを描く仕事です。でも「an・an」に載るというのはステータスで、いろんな企業の広告などが来るようになりました。
 以前、特徴がないと言われて、「僕はつり目で、なおかつ横顔しか描きません」とやったら面白いんじゃないかと思いました。いざ描いてみると、あまり誰も気にしないんですよね。正面がなくても。横顔とつり目を描き続けることで、いろんな人が「ああ、この絵はあの人の作品だ」と思ってくれるよう作戦としてやっていました。

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